副鼻腔炎はアレルギーと密接な関係がある!?

喘息や花粉症がなかなか治らない場合、副鼻腔炎かもしれません
気管支喘息の合併症に副鼻腔炎があります。花粉症にも副鼻腔炎は合併します。花粉症の治療していても鼻が長引く場合、気管支喘息の治療をしているにもかかわらず、咳が止まらない場合は、副鼻腔炎になっている可能性があります。

私が、以前、小児の副鼻腔炎28例を検討しましたが、38%に花粉症、11%に気管支喘息、4%にアトピー性皮膚炎がありました。つまり、小児の副鼻腔炎の約半数にアレルギーの病気が背景にあります(小児科臨床 2005)。
このように、副鼻腔炎はアレルギーと密接な関係があるのです。

副鼻腔炎では、鼻の粘膜がポリープを作る「鼻茸(はなたけ)」を合併します。鼻茸は子供よりは大人に多いのですが、なかなか治りにくいので、外科的に切除することがあります。

この鼻茸を合併しやすい喘息に、特殊な喘息、アスピリン喘息があります。アスピリン喘息とは、アスピリン(ピリン系解熱剤)によって気管支喘息が起こる喘息のことをいいます。

副鼻腔炎の治療方法は?

鼻をすするのではなく、普段から鼻をかむようにしましょう
副鼻腔炎は自然にも治ります。副鼻腔に鼻水をためないことが重要です。一番は、鼻をすするのではなく、かむようにしましょう。耳鼻科で鼻の洗浄、吸引をしたり、副鼻腔の洗浄を行ったりします。また、薬を使用することがあります。鼻水を抑える薬、鼻水を出しやすくする薬、抗生剤(マクロライド系抗生剤 エリスロシン・クラリス・クラリシッドなど)を使用します。副鼻腔炎は、よくなったり悪くなったり、繰り返すことがありますので、診断と治療が重要です。

副鼻腔炎は、花粉症の症状が長引くなどの鼻の症状、頭痛・長引く咳のあるときには一度、検査した方がいいかもしれません。アトピーに、長引く鼻の症状・咳、頭痛などがある場合にはぜひ一度検査をお勧めします。


豆知識
マクロライド系抗生剤:細菌の蛋白質を合成するのを抑制することで細菌の増殖を抑える抗生剤。殺菌よりは静菌といって、菌が増えないようにしてしだいに菌が減っていくように働く。免疫調節作用を有する抗生剤。肝臓で代謝され、薬剤と相互作用を有するため、併用薬剤に注意が必要。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項