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悪質リフォーム業者を許すな!手口に学ぶ対策法(4ページ目)

リフォームしたいけれど、悪質業者に引っかからないかどうか心配、という方の声をよく耳にします。高額な費用を請求されたり、大切な住まいが不良施工のせいで強度が低下してしまったりと、騙された代償は決して小さくありません。そこで今回は悪質リフォーム業者の手口から、その対策法をご紹介いたします。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

手口4)引継ぎ商法

カモ名簿!?
悪質業者たちは、カモになりやすい顧客の名簿を作成して、繰り返し狙うのです。
Dさんが自宅にいると、スーツ姿の男性が尋ねてきました。話を聞くと、以前リフォーム工事を頼んだ業者が廃業し、その業者からお客様のフォローを引き継いだので、挨拶と点検に来たとのこと。確かにDさんは以前、某業者に仕事を依頼したことがあったので、全く疑いもせずにその男性を自宅に招き入れました。

その男性は改めて名刺を提示し、某業者によって施工された工事についてもよく知っていて、丁寧に説明してくれる人だったので、Dさんは完全に信用してしまいました。

するとその男性は「以前○○社で施工した耐震金物に不備があって、おそらく現況のままでは地震のときに危ないかもしれません。このままだと前回の工事は全く無意味なものになってしまいます。今回有料にはなってしまいますが、補修工事を半額でご提供しますので、補強工事をさせていただけませんか?」と言いました。Dさんはまじめそうな男性をすっかり信用していたので、そのまま工事を発注し、言われるがままに50万円を支払いました。

貴方の名前が「カモ客名簿」に載っているかも!?

経済状況がますます混迷する昨今、確かに廃業した業者の業務を引き継ぐ企業も多く存在します。それを逆手に取って、悪用するパターンがまさしく上記のDさんの事例です。

実は、かつて悪質リフォーム業者に引っかかったことがある人は、再び狙われやすいのです。悪質リフォーム業者はこういったカモになりやすい客を「カモ客」として名簿にまとめ、悪質業者間でその名簿をやり取りしているのです。Dさんの事例で出てきた廃業したという業者も、もしかすると悪い噂が出回ってしまったので会社を廃業し、全く違う会社名で商売し続けている可能性もあるのです。

悪質業者を遠ざけるには「毅然とした態度」と「冷却期間」

悪質業者の手口で共通していることは、嘘や脅しなどを巧妙に利用し、原価の何倍もの売上を作ることです。業者はその金額が妥当であるかどうかを施主に判断させる時間を出来るだけ少なくさせ、即契約させようとするのです。

消費者を守るための制度として「クーリングオフ」があります。契約書面を受け取ってから8日以内であれば無条件で解約ができますが、悪質業者はあの手この手でクーリングオフを妨げようとします。「解約には50%の損害金が発生する」だとか、「この工事はクーリングオフ対象外」だとか、平気で嘘を並べます。こういった業者に対抗するには毅然たる態度が必要ですから、内容証明郵便などを利用すべきです。

でも一番良いのは、こういった業者と最初から係わり合いを持たないことです。少しでもおかしいなと感じたら絶対に即答せずに、「家族と相談する」とか「知り合いの建築士がいるので、工事が妥当かどうか相談する」などと言って冷却期間をおきましょう。また、この「リフォームにかかるお金」サイトをご活用いただき、日頃から工事金額の相場やポイントなどをしっかりチェックして万が一に備えましょう。

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