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悪質リフォーム業者を許すな!手口に学ぶ対策法(3ページ目)

リフォームしたいけれど、悪質業者に引っかからないかどうか心配、という方の声をよく耳にします。高額な費用を請求されたり、大切な住まいが不良施工のせいで強度が低下してしまったりと、騙された代償は決して小さくありません。そこで今回は悪質リフォーム業者の手口から、その対策法をご紹介いたします。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

手口3)成りすまし商法

マンホール
敷地内のマンホールや設備機器などを、悪意のある業者が商売のネタとして狙っているかもしれません。
ある日Cさんが帰宅すると、作業服姿の男性が敷地内のマンホールを開けていました。するとその男は「いつもお世話になっております。勝手にお邪魔して申し訳ありません」と元気に笑顔で挨拶をしてきました。思わずCさんは普段浄化槽の点検を依頼している業者だと思い、「○○設備さんですか?」と聞いたところ、「はい」と返事をするので、安心してそのまま自宅に入りました。

しばらくしてその男が「すいません。今、点検していて配管内に油汚れによる詰まりがありましたので、洗浄剤を入れて直しておきました。今日は薬品代10,500円を頂戴したいのですが……」と言いました。Cさんは疑問に感じましたが、一生懸命作業をしているようだったので、そのままお金を支払ってしまいました。

後日、Cさんが○○設備に確認してみると、その日に訪問した社員などおらず、まったくのデタラメであることがわかりました。しかしその男は領収証も置いていかなかったため、泣き寝入りするしかありませんでした。

リフォームの「オレオレ詐欺」には身分証明の提示を求める

あたかも知り合いの業者に成りすますその手口は、一時期非常に多発した電話での「振り込め詐欺(オレオレ詐欺)」に似ています。金額こそ低料金なので、気にせず払ってしまう人も多いようです。

実際に取材させていただいたCさんのケースにおいて、Cさんのお話では「一生懸命作業をしているようだった」そうなのですが、現実には作業の形跡は見当たりませんでした。

面識のある人で、間違いなく知っている業者の担当者であることが明白である場合なら理解できることなのですが、初対面の人にいきなりお金を渡すのは考え物です。悪質な業者は絶対に身分を明らかにしません。少しでも不審に感じたら、「後で会社に確認したいことがあるから、名刺をください」と伝え、証拠を残すように促すべきでしょう。ほとんどの悪質業者はこれで退散するはずです。

次のページでは、「引継ぎ商法」をご紹介し、これら悪質商法への対策を考えます
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