めまいの薬

なかなか他の人には分からず一人で抱え込みやすい病気です。相談できる医療従事者が見つかるといいですね。
めまいと一言で言っても、症状は様々です。吐き気や耳鳴りを伴うもの、失神、または頭がクラクラして気が遠くなる感じがするもの、バランスがとれず転倒しそうな感じがするもの、世の中がぐるぐるしている感じ(回転性)、などがあります。また、慢性的なめまいは、高齢者に多く見られます。

原因も様々で、耳の内耳の異常だけではなく、脳の異常(脳出血・脳梗塞、脳腫瘍、脊髄に関係する病気)や、てんかん、聴覚障害、外傷、炎症などがあります。その他、高血圧や、不整脈、起立性低血圧、糖尿病などの疾患でも起こることがあります。また、薬剤の副作用によるものもありますので、診断の際は、服用している薬もお伝えください。

治療には、原因と症状により、以下の薬が使用されます。

・抗めまい薬(メリスロン)・循環改善薬、β刺激薬
脳や内耳の血液循環を改善(血管拡張)し、血流量を増やすことでめまいを改善します。

・利尿薬(浸透圧系:イソバイド)
リンパ液が内耳にたまるとその圧力でめまいが起こることがあります。利尿薬でたまったリンパ液の排泄を促進してめまいを改善します。

・抗ヒスタミン薬
めまいや嘔吐に関係する神経(嘔吐中枢)を抑制します。メニエール病や乗り物酔いにも使われています。

・吐き気止め
めまいに伴う吐き気を抑えます。

・抗不安薬
緊張やめまいに対する不安から、めまいを誘発したり、悪化させることがあるため、鎮静の目的で使います。

・ビタミン剤
神経の生成などに関係するビタミン(ビタミンB12)や血行を促すビタミン(ビタミンE)などを使うこともあります。

(参考)
めまいの薬1>おくすり110番
めまいの薬2>おくすり110番
回転性めまい>メルクマニュアル
めまいナビ

また、めまいや耳鳴りとは直接異なりますが、耳の平衡感覚のところで関係する乗り物酔いの薬に関しては、こちらをご覧ください。
夏休み・乗り物酔い対策!子供用酔い止め薬


耳鳴り

周りの音とは関係なく、頭の中で何か音が聞こえると自覚している状態です。聞こえる音も人によって様々で、高音(「キーン」)といったもの、から低音(「ズーー」)まで、色々あります。また、原因も様々です。自分にしか聞こえないものや、血液の流れる音など、聴診器などで他人が聞くこともできるものもあります。また、薬の副作用による耳鳴りもあります(私は、薬の副作用で経験しましたが、「ジージー」という音で最初は耳鳴りだと思いませんでした。)
長期間続いたり、おかしいと感じた場合は、原因も含めて、自己判断せず、医師の指示を仰いでください。

なお、耳鳴り治療薬としては、内耳の迷路細胞の呼吸機能賦活、けいれん抑制、血液循環改善作用があるストミンA(合剤:ニコチン酸アミド/塩酸パパベリン)があります。
その他、めまいのときと同じような、代謝改善薬、血流改善薬、吐き気止め、ビタミンなどや、コリをやわらげる筋弛緩剤なども使われます。

(参考)耳鳴りの診断、治療などが載っています。
耳鳴りホームページ>関谷耳鼻咽喉科


甲状腺の薬

甲状腺は、喉の辺りに位置し、成長や発生、体の組織の機能と維持に関係するホルモンであるT3(トリヨードサイロニン)とT4(サイロキシン)を分泌しています。このT3,T4のホルモンを作るのには、食事からのヨウ素(I)が必要です。

この甲状腺の機能が低下してしまうと、倦怠感や眠気の症状がでて、基礎代謝、食欲、心拍数の低下、また皮膚の乾燥がみられます。なお、幼少期に甲状腺のホルモンが欠乏すると精神遅滞とクレチン病が起こることがあります。
(参考)甲状腺機能低下症の薬
甲状腺ホルモン>おくすり110番

逆に、甲状腺がはたらきすぎてしまうと(機能亢進)、基礎代謝が増加し、食欲が増加したり、不整脈や頻脈、狭心症などが起こることもあります。また、女性に多くみられます
治療に際しては、薬(抗甲状腺薬)や、甲状腺の摘出手術、放射線ヨウ素療法などを行うこともあります。
(参考)甲状腺機能亢進症の薬
抗甲状腺薬>おくすり110番
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