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点眼薬・点鼻薬・喘息の薬

目薬、鼻の薬、喘息の薬は、使い方だけでなく、保存方法にも気をつけてください。常に衛生的にもしておいて、気持ちよくつかってくださいね。

三上 彰貴子

執筆者:三上 彰貴子

薬剤師 / 薬ガイド

点眼薬(目薬)

開封してからの薬の使用期限(開封後1ヶ月程度)に気をつけてください
OTC医薬品の点眼薬は、主に疲れ目や充血向け、ドライアイ向け、アレルギー向けがあります(白内障の薬も購入できます)。また、医師の処方が必要な薬として、主に抗菌薬、抗アレルギー薬、緑内障の薬があります(もちろん、疲れ目、ドライアイ向けもあります)。

■ドライアイ向けの目薬
少しとろみをつけて蒸発を防ぐような成分(コンドロイチン硫酸ナトリウムなど)が入っています。
・スマイル ピット ドライアイ (ライオン)
・マイティア モイスチャーA (武田薬品)
・アイリスCL (大正製薬) など

■アレルギー向け
炎症を抑える成分(クロモグリク酸ナトリウムなど)や抗ヒスタミン薬(マレイン酸クロルフェニラミンなど)、その他、清涼感でかゆみを鎮める成分などが入っています。

・エージーアイズ (第一三共ヘルスケア)
・マイティアアイテクト アルピタット(武田薬品)
・ロート アルガード (ロート製薬)

■結膜炎・ものもらい(麦粒腫)など
抗菌薬の目薬は、結膜炎などの菌の感染による炎症に使われます。一回ずつの容器になっているものもあります。

・ロート抗菌目薬EX (ロート製薬)
・サンテ抗菌新目薬 (参天製薬)
・抗菌アイリスα (大正製薬) 
・ノアールワンSG (佐藤製薬) 他

その他、薬局で購入できる薬として、疲れ目・充血向けの目薬(血行を良くしたり、血管を収縮させて充血を抑える成分が入っています)、白内障の薬などがあります。また、コンタクトをしている場合は、保存料などが入っていない目薬を選んだ方が良いでしょう。薬局でご相談ください。

■緑内障の薬
緑内障とは、何らかの原因により眼圧が高くなることで、視神経が圧迫され、未治療のまま長期的に放置しておくと失明の懸念がある疾患です(正常の眼圧でも緑内障になることがあります)。特に急な眼圧上昇は、頭痛や吐き気、めまいなどを引き起こします。
眼圧を低くするために、房水の排泄促進や生産抑制などの作用のある薬が使われます。製品名例)チモプトール(万有製薬、参天製薬)、キサロタン(ファイザー)など
 
また、レーザー治療もあります(わずかな穴をあけ、房水を流すようにします)。なお、薬の購入には、医師の診断と処方せんが必要になります。

■その他
人によっては、ドライアイと緑内障、ドライアイとアレルギーなど2種類の目薬が処方されることがあります。基本は、最後に一番重要な薬を差すのがポイントになりますが、使い方や順番は、医師の指示に従ってください。
なお、2種類の目薬の使い方の詳細については、こちらをご覧ください。
異なる2つの目薬、どう使う?


点鼻薬

主に、アレルギーによる鼻炎を抑えるための薬です。鼻にノズルの先を挿入して薬液を噴射させて使います。OTC医薬品では主にクロモグリグ酸ナトリウムといった炎症を抑えたり、血管を収縮させる成分、また抗ヒスタミン成分のマレイン酸クロルフェニラミン、かゆみの感じ方を抑えるリドカイン(局所麻酔薬)が入っています。

・新ルル点鼻薬 (第一三共ヘルスケア)
・カイゲン点鼻薬 (改源)  
・アネトン コールタイジン鼻炎スプレー(ジョンソンエンドジョンソン)など

病院で処方される薬では、ステロイドなどもあります。

(参考)
鼻や副鼻腔へのご質問>耳鼻科50音辞典>篠原内科外科耳鼻科砂山先生


喘息の薬

喘息は、気管支が収縮して呼吸が苦しくなるので、気管支の収縮を抑える成分が使われています。飲み薬や吸い込むタイプ(吸入薬)の薬が主ですが、貼り薬(テープ)、坐薬があり、長期的にコントロールして症状を安定させる薬と、発作時に対応する薬に分かれます。
それぞれ、以下の作用を持つ薬を使います。
・アレルギーを抑える薬(抗アレルギー薬)
・アレルギーによる炎症を抑える薬(副腎皮質ステロイド薬、キサンチン系薬)
・気管支を拡張させる薬(β2刺激薬、抗コリン薬)

(参考サイト)
一般臨床医のための喘息治療ガイドライン

・専門的ですが喘息の薬について分かりやすく区分されています。
主な長期管理薬と発作治療薬>独立行政法人国立病院機構相模原病院
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