たくさんの種類がある診療科。どう選べばよいのでしょうか? |
これらの診療科名がどういう仕組みで表記されているのかについて、簡単に知っておきましょう。
診療科名の見方・選び方
一番最近ですと、厚生労働省の通知により、2008年の4月から新たに表記方法が変更されました。一番シンプルなものは、内科・外科という表記です。病院の規模が大きくなるほど、それぞれの分類の中でもさらに細分化されて表示されます。分け方として、内科や外科の前に大きくの4項目の分類をつける方法がとられます。
胃腸などの「各部位」、糖尿病やがんなどの「疾患の名称」、小児・老人など「患者の特性」、心療などの「医学的処置」の4項目です。
それぞれの項目は下記のように細分化されています。
■部位・器官・臓器・組織。またはこれらの果たす機能別
(分類数) 頭頸部、頭部、頸部、胸部など、33分類。
■疾病・病態の名称別
(分類数) 感染症、性感染症、腫瘍、がん、糖尿病、アレルギー疾患の6分類。
■患者の特性別
(分類数) 男性、女性、小児、周産期、新生児などの10分類。
■医学的処置の方法別
(分類数) 整形、形成、美容、心療、薬物療法などの19分類
これらの組み合わせだけで考えると、単純に計算しただけで何万通りにもなってしまいます。もちろん、実際にはありえない組み合わせもありますが、このようにどんどん細分化してきているのが現状です。
これらは、患者さんが症状に合わせたより適切な医療機関を選べるようにという配慮のもとで進められています。また、医師1名につき、主たる診療科は原則2つしか表記できなくなりますので、これからは、ご自身の症状に合わせた医療機関、診療科を選びやすくなります。ただし、これらは看板の書き換えなどを行うときに適用されますので、しばらくは昔のままの表記も多く残るものと思います。
自分の病気にぴったり合う診療科があるのなら、最適なものを選んで、適した治療を受けるに越したことはありません。いびきでお悩みなら「いびき外来」、肥満で悩んでいるのなら「肥満外来」という具合です。
しかし、症状からいきなり受けるべき診療科を特定するのは、非常に難しいものです。まずは近くの診療所やクリニックで受診し、やっかいな病気であればいわゆる大学病院や総合病院のような病院へ。予約の際や総合受付で症状を伝えれば、まずすべき検査が行える診療科に回してもらえます。
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