男性がかかりやすいがん

男性がかかりやすいがん
がんの予防を考えるときには、まず、がんの現状を知ることが必要です。
がんは全身のあらゆる臓器にできる可能性があります。とはいうものの、がんの予防や早期発見を考えるときに、全身のがんを対象にするということは、あまり現実的ではありません。また、男女特有の臓器もあるので、男女別に考えることも重要です。

国立がんセンターが発表しているがん統計(2001年)によると、日本人男性がかかりやすいがんベスト5は以下のようになっています。

1位 胃がん
2位 大腸がん(直腸がん・結腸がんを含む)
3位 肺がん
4位 肝臓がん
5位 前立腺がん

これら5つの部位をあわせると、全体の70%を占めることになります。
ということは、まずは、この5つのがんを念頭におき、がんの予防や早期発見に向けた対策を考えることが重要であると言えます。

代表的ながんの予防と早期発見のポイント

予防と早期発見のポイント
代表的ながんの予防と早期発見のポイントを押さえておくことは、効率的な対策を考える上で重要です。
日本人男性がかかりやすいがんを念頭に置いたときの、がん予防と早期発見のポイントをまとめてみましょう。

1.禁煙
1位から5位すべてのがんについて、禁煙は共通の危険因子になっています。特に、近年の肺がんの発生率の上昇は、高い喫煙率と深い関連があります。もし、あなたが喫煙者なら、たばこを吹かしながら「がんが心配で……」と悩むことの理不尽さを、今一度お考えいただければと思います。

2.食欲不振や体重減少
なんとなく、食欲がわかない。ダイエットをしているわけではないのに、体重が減少していく。これらも、気をつけておくべき症状です。

3.慢性的な便通異常
下痢が続いたり、逆に便秘が続いたりということは、一般的な症状ではありますが、大腸がんの初期症状として見られることもあります。また、便の色が黒かったり、赤かったりということも要注意です。

4.長引く咳。痰に血が混じる
咳が続く場合や、痰に血が混じるといった症状は、かぜが長引いている場合にも見られます。しかし、肺がんの初期症状としても見られることがありますので、注意が必要です。

5.健康診断の異常
肝臓がんの危険因子としては、C型肝炎ウイルス(HCV)による慢性肝炎が挙げられます。健康診断で、ASTやALTといった肝機能異常、HCV陽性といった結果は要注意です。また、前立腺がんは、PSAという腫瘍マーカーが上昇しているときに詳しい検査が必要となる場合があります。もちろん、肺がんや胃がん、大腸がんでは、早期であっても胸部レントゲン写真や胃カメラ、バリウムの検査での異常が現れることがあります。

これら、5つのことは、日常の生活習慣に気を配り、慢性的な体調の異常がないかに注意し、定期的な健康診断をうけておくということでカバーできることです。あまり心配しすぎる必要はありませんが、心配なことがあれば、お近くの内科の先生にご相談になるのが良いでしょう。

女性が気をつけるべきがんについてはこちらをご覧ください。

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