リフォーム費用/リフォーム見積りの読み方・諸費用

悪質リフォーム見積りはクーリングオフ!(2ページ目)

悪質業者や不良業者に騙されないかどうか心配だ、というリフォーム初心者の方も多くおられるはず。今回は見積りを取る段階で、業者を見抜くために気をつけておきたいポイントとクーリングオフについてご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

使用する部材品番が書いていない!?

床
見た目では区別が付かない建材でも、耐久性や使い勝手が大きく異なります。
リフォーム業者と打ち合わせの時に、カタログを見たり、サンプル品を見せてもらっていながら、見積り書に品番を記載してもらっていないために起こるトラブルがあります。

悪質業者の手口は、打ち合わせの時には高品質の商品を見せておいて、実際には低価格で品質の悪い材料を使用というものです。後で気が付いてクレームをつけると、「見積り書に記載されていないので、こちらに落ち度はない」と主張されます。

悪意のない業者の場合でも、打ち合わせ担当者と実際の施工担当者とのコミュニケーションが悪く、結果的に施主の望んでいない商品で施工されてしまうケースもあります。

いずれにしても見積り書に品番を記載していないがために、起こるトラブルですので、メーカー名や品番が記載されていない見積り書においては、十分に気をつけ、事前に明記してもらうように交渉しましょう。

よく見てないのに見積り金額提示!?

外観
外壁は訪問営業のネタになりやすく、飛び込みの業者と安易に契約するのは考え物です。
営業担当者が突然の訪問してきて「外壁や屋根をリフォームさせて欲しい」という業者が数多くいます。全ての業者が悪質であるとは言えませんが、その営業手法である程度の企業体質が見抜けます。

まず初回訪問でいきなり金額提示する業者はかなり不審であると言えます。なぜなら、リフォームは建物の形や劣化状況、周辺環境などによっても金額が異なることが一般的であり、現場をじっくり調査してから見積る必要があるからです。外壁や屋根の場合、家の内部に立ち入らなくても調査ができますが、施主に了解も得ずに敷地内に立ち入って、建物をジロジロ見回しているとしたら、かなりモラルの低い業者であると言えます。

この他にも「近隣で工事をやっているので今なら安く工事ができる」「この近所でモニターになってくれる家を1件だけ探している」「屋根が傷んでいるのでこのままだと雨漏りや落下して大変なことになる」などと言って、とにかく工事契約をせかす業者にも注意が必要です。施主にじっくり考える時間を与えないということは、すなわち施主の側に立った提案をしていないということです。安そうだからとか、早く決めないと損してしまうからというような理由での契約はくれぐれも避けるようにしましょう。

次のページでは、悪質業者にリフォームの契約を結ばされてしまったときの強い味方「クーリングオフ」についてご紹介します。
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