エアコンの取付工事にもグレードがある!
エアコン本体にも商品グレードがあるように、設置工事にもグレードがあります。(画像提供:パナソニック株式会社) |
部屋の広さに応じて機種を選定するのはもちろんですが、最近では除湿や空気清浄、フィルターの自動清掃といった特殊な機能によってもグレードが設定されており、本体価格が大きく異なります。例えば最新機種の最上位グレードの場合、16畳用で20万~30万円程度、12畳用で18万~28万円程度が本体価格の市場相場です。
この他に設置工事費用がかかりますが、12,000円~35,000円位です。新たに200V電源工事が必要であったり、室外機とエアコン室内機の距離を長く取る必要がある(例えばエアコンは2Fで、室外機を1Fに設置するような設置環境)場合や、屋外配管にカバーを設置する場合では、配管工事が少し高めになります。
床暖房は電気式・温水式がコストの分かれ道!
「頭寒足熱」で快適性の高い床暖房。一度使うと手放せなくなります。(画像提供:大建工業株式会社) |
比較的工事がしやすいため、導入時の費用を安く抑えられるのが「電気式」です。特に既存床や下地に傷みが無く、すでに床下断熱材が施工されている場合は、直張りで施工できる電気式床暖房システムは、10畳程度のリビングへの施工では、約45万~70万円程度のリフォーム費用となります。
「温水式」床暖房では床暖房システムの床材以外に、「熱源機」と呼ばれる設備が別途必要になります。前ページでご紹介した「ガス給湯器」「エコキュート」でも、熱源機能対応タイプが用意されているので、給湯設備の代替と合わせて「温水式」床暖房を導入すると費用負担が少なくて済みます。リフォーム費用の目安としては、10畳程度のリビングで、約60万~90万円くらいです。一般的に熱源機が別途必要になる分だけ、「電気式」よりもやや割高になります。
特定の部屋だけリーズナブルに床暖房を導入するなら「電気式」、多くの部屋で活用するなら「温水式」というように、住まい方や利用度合いなどを考えて設計した方が長期的に見た時に低コストになるので、業者から見積りをもらう時には、事前にこれらの点を相談しておきましょう。
暑さ・寒さに関係なく冷静に工事を検討
今回ご紹介した給湯設備・暖房設備が絡んだリフォームの場合、どうしても故障してから慌てて業者を呼んでしまうケースが多く、結果的に設備の仕様・グレードなどを安易に考えてしまって、後々がっかりすることも少なくありません。適正価格・適正工事のリフォームを実現するためには、冷静かつ客観的なプランニングが重要です。暑さ・寒さを理由に、慌てて工事契約書にサインしてしまうということは、できるだけ避けるようにしましょう。
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