事例3:業者の提案で工事を圧縮して590万円→455万円(▲135万円)
リフォームには優先すべき箇所が必ずあります。一度に工事を終わらせようとし過ぎて欲張らない方が良いことも……。 |
リフォーム予算を把握するため、CさんはD社・E社・F社の計3社に見積りを依頼しました。その結果、D社590万円、E社720万円、F社660万円となりました。金額にはかなりバラツキがあるように見えましたが、それぞれ業者からの説明を聞くと、設備のグレードに違いがあるだけで、施工費に大きな金額差があるようには感じませんでした。
しかしCさんはリフォーム予算を500万円と決めていました。そのため、それぞれの業者に予算を正直に伝え、どうしたら工事費用を抑えられるかを尋ねました。D社、E社は建物が古いので思い切って全部施工すべきであると主張しました。予算オーバーであるならばローンの活用も検討すべきであると説明してくれました。さらにE社は今月中に契約してくれれば、水回り設備品のグレードを落とした上で、最安値の業者よりも金額をさらに下げると約束していきました。
一方F社の説明は、Cさん一家のリフォーム優先順位と、住まいの劣化状況を踏まえた内容でした。既存の外壁などにクラック(ひび割れ)などが見受けられるため、外壁・屋根の工事に合わせて構造部の補修・補強を早めに行い、Cさん一家の優先順位が低いトイレとキッチン、玄関の工事を今回は見送ることでリフォーム金額を448万円に抑えるプランを再提案されました。この部分を後日リフォームすることになったとしても、今回のリフォームで同時実施する場合と比較しても、価格差はあまりないことも説明されました。
ここでCさんは悩みました。E社の提案はかなり魅力的でしたが、「最安値の業者よりも金額をさらに下げる」という説明に、かえって不安感も覚えました。またローンを使うというのも考えましたが、それなら後日お金が貯まってからトイレなどの工事をゆっくり考えた方が無難ではないかと思い、最終的にF社の提案を受け入れることにしました。
当初予定にはなかったのですが、追加費用(プラス7万円)でトイレ室内の内装をリフォームし、合計金額は455万円となり、余った予算は今後の住まいの補修に備えることにして、Cさんは無事に予算範囲内でリフォームを終えることが出来たのです。
【ポイント】
一度にリフォームする必要があるのかどうか、じっくり業者と検討しよう。工事費用を抑えるアイデアは工事のプロである業者の方が豊富に持っているはず。遠慮なくどんどん聞いてみよう!
我が家のリフォームだからこそ業者と一緒に考えよう
大切な我が家をリフォームする以上、納得できる説明をもらうのは当然のことです。目先の金額だけに捉われないようにすることが重要です。 |
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