変則的な形のため、現実は予算オーバー
地形が変則的であるため、この寸法を業者にメールで伝えるのは至難の業でした。 |
ところが実際に調査してもらうと、Oさんご夫婦が作りたいウッドデッキの形が、地形に合わせた変則的な形であることから、見積り金額は約32万円に跳ね上がってしまいました。以前メールでわかりやすく伝えたつもりでしたが、やはり詳細までは伝わりきらず、厳しい現実を知ることになってしまいました。
子どもが期待してしまって後戻りできない!
20万円ちょっとで検討を始めていたOさんご夫婦は、想定外の予算オーバーに、ウッドデッキ計画をあきらめようと思っていました。しかし工事業者が訪ねてきた時に、「ウッドデッキを作るために見てもらっているんだよ」と小学校2年のお子さんに説明していたため、それ以来「いつになったらウッドデッキはできるの?」と聞かれる度に、なんとなく罪悪感が込み上げてきました。
そこでOさんご夫婦は仕切り直しとばかりに他の業者を自宅に呼び、何とか低価格でウッドデッキを作る方法はないか相談することにしました。今回の業者も20万円という予算の厳しさを感じていましたが、Oさんご夫婦といくつかの案を検討することにしました。
人工木の縦張り・横張り問題が発生
パース図を見ても、やはり横張りのウッドデッキは譲れず、強度と価格のバランスを考え、ウリン材で検討を進めることになりました。 |
業者からは人工木(樹脂製)のウッドデッキを勧められましたが、値段以外にももう一つ問題がありました。今回のウッドデッキの形状では、人工木を斜めに切断する必要があり、強度の関係で横張りができないのです。ご主人はリビングの床と、ウッドデッキの板目方向を揃えて、つながりのある空間を作りたいと思っていたので、人工木でのリフォームを断念することにしました。
施主支給にするか、丸ごと発注するか?
結局あれこれ検討するうちに、やはり天然木の中でも強度、耐久性に優れた「ウリン材」を使用することにしました。施主であるOさんご夫婦が、安価な「ウリン材」をインターネットで直接購入して、業者に施工だけを頼む方法(施主支給)についても検討しました。業者は使用する材料の寸法・本数について教えてくれましたが、費用のことに加えて、発注の手間や不良品が届いた時の対応などを考慮した結果、材料も含めた工事見積りをお願いすることにしました。
幸いなことに、この業者も建材商社から良質で安価な「ウリン材」をタイミングよく仕入れることができ、施工費を含めた見積り金額は268,800円(税込)となり、Oさんご夫婦はこの内容で発注することにしました。
ついに念願のウッドデッキが完成です。次のページでご紹介します。