虫歯はどれも即治療すべき? 差がある虫歯の進行スピード

歯を磨く少年

意外にもゆっくり進行する虫歯は多いようです

虫歯といえば、早期発見・早期治療が大切で、放置していると大きな虫歯になってしまうイメージがあると思います。しかし実は全ての虫歯が同じようなスピードで進行するわけではありません。進行が非常に遅く、すぐに治療する必要のない「ゆっくり虫歯」について詳しく解説します。

鏡でセルフチェック! ゆっくり虫歯になりやすい場所

進行しない虫歯 ゆっくり虫歯
色が黒く、深い虫歯のように見えても表面だけで時間が経っても変化しない虫歯がゆっくり虫歯
表面が茶色くなっているのにいつまでも痛みが出ない……。そんな「ゆっくり虫歯」が良く見られるのは次のような場所です。

■歯と歯の間

歯と歯の間が茶色く見え、歯ブラシやフロスでしっかりと擦ってもなかなか落ちない。

前歯の根元
歯と歯茎の境目から、僅かに上の部分で茶褐色な汚れのように見える。

奥歯の咬み合わせ面
歯の表面の溝に小さく点状に黒く見える。 一般的には急速に進行する虫歯と同じような場所に混在したような状態でゆっくり虫歯が見られます。

ゆっくり虫歯の特徴

虫歯がゆっくりとしか進行しないため、ゆっくり虫歯は時間が経っても大きな穴になりにくいのが特徴です。その他にも、次のような特徴があります。

■歯の表面が茶褐色や黒くなり、見た目は虫歯である

色は進行の早い虫歯と同じような色をしているため、目で見ると大きな虫歯に見えることがあります。

虫歯は表面だけで内部には進行していない
歯の表面に明らかな穴は開いていないことが多く、虫歯が歯の表面から1ミリ以内に留まっていることが多い。

歯の内部より周囲に広がりやすい
歯の内部に急激に進行しないで、どちらかというと、ゆっくりと歯の表面に広がる様に進行することが多い。このため面積が広く、大きな虫歯に見えやすい。

5~10年以上も進行しない場合もある
場所によっては、ゆっくり虫歯のままで10年以上もほとんど大きさを変えないで進行が止まっているような事もある。

初期の虫歯などが、その後に十分なプラークコントロールが行なわれ、さらにいつも唾液で十分満たされているなどの、虫歯に対しての修復作業が行なわれている場合には、このようなゆっくり虫歯になっている場合があります。

浅い虫歯は治療すべき? 場合によっては歯を削らないケースも

ゆっくり虫歯の治療について
積極的に治療するか、しないのか? 何を重要視するかによって、正反対の治療になることもある
このようなごく浅い虫歯の場合は、一般的に2つの治療方針に分かれます。まず、浅い虫歯であっても審美性には悪影響を与えているため、虫歯を削ってから、歯と同じような色の詰めものを詰めるという考え方です。

これとは反対に、審美性に多少問題があっても、虫歯の進行速度がゆっくりならば、歯をできるだけ削らずにそのままにして経過を見ていくといった考え方もあります。

子供の虫歯にもよく見られるため、削るか削らないかの選択する際には、病院などで十分な説明を聞いた上で、自分の納得できる方法を選択すると良いでしょう。


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