食材に気を遣うのに、歯に気を遣わないのはなぜ!?
食材の質は気にするのに、歯の汚れを気にしない人は意外と多いもの……。毎日の歯磨きはそれで大丈夫?
グルメや健康志向の高まりで、近年では食事や食材に関する話題は、一層人々を引きつけてます。でも体に良い食材を吟味するように、歯にも気を遣ってほしいもの。高齢になっても入れ歯よりも自分の歯で食べた方がおいしく感じるという人は多いように、丈夫な歯は毎日の快適な食生活を助けてくれます。
食べるより恐ろしい口の中の虫歯菌
しっかし歯磨きをしないと、歯の周囲にだんだん歯垢が付着してきます。この歯垢は細菌が集まってできたものということは、皆さんご存知の通り。普段食事をすると、食事と一緒に細菌もも飲み込んでいることになります。でもこの点はご心配なく。一般的に胃の中に入り込んだ細菌は、胃酸によってほとんどが死滅してしまうため、飲み込んでしまっても問題ありません。しかし高齢になると注意が必要。食べ物をうまく飲み込めず気管に入り込むことがありますが、このときに余計な細菌が入ってしまうことで、命にも関わる肺炎リスクが高くなると言われています。
さらにもっと厄介なことも……。実は歯周病などの細菌は歯茎から血管に入り込み、全身を巡ってしまいます。そのため動脈硬化、心臓血管疾患、肥満、糖尿病、早産などに影響を与えているのではないか、という研究結果が近年次々と発表されているのです。口の中をきれいにすることは、虫歯予防に止まらず、全身の健康管理にも大切なこと、という考え方が広がっています。
老後のお財布にも響く!? 歯磨きは3文の得!
前歯を保険が利かない数万円するセラミックにして「もっとしっかり歯磨きしておけば……」なんて後悔したことはありませんか? 一度虫歯になった歯は、被せものの経年劣化や磨きにくい部分を作ってしまうことで、再治療を繰り返さなければこのも多いです。たかが虫歯でも、何十年間も歯の治療を繰り返していると治療金額も驚くほど大きなものになってしまいます。しっかり歯磨きができるのなら、ちょっと高価な歯ブラシでも将来の治療費を十分ペイできそうですね。歯磨きを地道に続けるコツは、ポジティブでもネガティブでも自分で歯磨きしたくなる動機を見つけること。虫歯や歯周病に対する恐怖感を自分で煽る人も多いようですが、歯磨きタイムを楽しみに変えてしまうことも有効です。どんな動機であれ、しっかり磨いた人にはそれなりのメリットがあります。オススメの歯磨きしたくなる動機の一例を挙げてみましょう。
- 歯磨きしたくなる電動歯ブラシに変えてみる
- 使用後のデンタルフロスを見てみる
- 歯間ブラシの汚れの取れっぷりで驚く
- 歯磨き粉を気分で変えて、磨く楽しみを作る
- 口臭を気にしてみる
- 歯茎から出血に焦る
- 口の中を鏡でじっくり見てみる