奥歯のさらに奥に、人知れずできる親知らず
下あごの親知らずはこのような状態で生えていることが多い(赤丸印)、歯肉に隠れてまったく見えないことも…
だいたい18歳を過ぎると生えてきて、20代~40代にトラブルを起こすことが多くなりますが、70歳を過ぎてからトラブルになることもあります。
見ただけでは分からないことも多く、歯肉に隠れて見えなかったり、あごの骨の中に埋まっていたり、斜めに傾いていることもあります。
親知らずの痛みの原因は汚れが溜まること
きれいに生え揃った親知らずでさえ、口の中の最も奥にあるために歯垢(プラーク)が溜まりやすくなっています。さらにスペースがなく斜めに生えることも多いので、歯ブラシでは汚れをしっかり落とせないことがあります。親知らずが生えることで急に痛みが起きるのではなく、きれいに磨くのが難しいために虫歯や炎症が起きて、初めて親知らずに痛みが起きるのです。
親知らずの痛みを予知する方法は?
親知らずの痛みの原因は、概ね2種類に分かれます。1つが歯の周りの「歯肉」で、もう一つが親知らずの「歯」そのものです。トラブルになりやすいのは、「歯肉」の方です。●親知らずが非常に痛くなる前兆
親知らずの周りに歯肉が被っていると汚れが歯肉の中に入り込んで腫れやすくなる
- 以前少し腫れたことがある
■奥歯に物が挟まりやすい 親知らずが正常に生えていないと、食べ物が奥歯の後ろに挟まりやすくなります。挟まった時には気になっていても、少し時間がたつと慣れてしまいそのままになることがあります。汚れが取れないと親知らずの虫歯や周りの歯肉が腫れる元になります。
■歯ブラシが奥まで届かない 親知らずは奥歯の後ろにあるため、歯ブラシが届きにくいことが多く、汚れが溜まると腫れや痛みが出やすくなります。
■親知らずに穴が開いている 親知らずの虫歯をそのままにしておくと、歯肉が腫れなくても痛くなります。
■親知らずが水やお湯ににしみる 虫歯になると水やお湯がしみるようになり、そのまま放置していると痛みがでます。
■最近とても疲れている 繰り返し小さな腫れを起こすとだんだん慢性化しますが、体の抵抗力が落ちたとになどに大きく腫れることがあります。
これらは全て親知らずが大きな炎症を起こす前の前兆です。これらの症状を繰り返していると最後にはもっと大きな炎症を起こしてしまいます。