歯・口の病気/親知らず

親知らずの基礎知識

「親知らず」はいつ抜くべき? 抜かない時はどんなとき? 痛くない時でも、痛くなってからでも参考になる情報をまとめました。

丸山 和弘

執筆者:丸山 和弘

歯科医 / 歯の健康ガイド

親知らずは抜く? 抜かない?

どんなにしっかり歯磨きをしている人でも、痛くなったり腫れたりする可能性があるのが、「親知らず」です。親知らずとは、主に思春期ごろから、生えてくる一番奥の歯のことで、最大で上下左右4本生える可能性があります。

年齢的には、思春期以降であればいつでもトラブルになる可能性はあります。無事に一生涯過ごせることもあれば、80歳代になって突然親知らずが痛くなったなんてケースもあります。

親知らずを抜くか抜かないかで最も一般的なのは、腫れや痛みなどのトラブルが起こった際に、親知らずが歯としての機能(咬む)しているか? その後歯磨きがきちんと行なえる場所か? などが大きな判断基準になります。

そこですでに痛くなっている人も、もしかしたら親知らずが痛くなるのかも? と心配な人にもお役に立てるように、「親知らず」について分かりやすく説明します。親知らずのポイントを以下の3つに分けましたので、親知らずについて、参考にしてください。

親知らずの基礎知識

1.親知らずが引き起こす最悪の結果とは? >>
たかが親知らず、されど親知らず。命にかかわるケースとは?

2.抜かずに済む!? 親知らずの温存法 >>
粘れるうちは粘ってみたいという方はコチラを。

3.親知らずの治療・抜歯のリスクと注意点>>
少し覚悟はいりますが、抜いてしまえば一生涯安心です。

親知らずは、誰もが持っているわけありません。概ね3割程度の人は親知らずが存在していないと考えられています。痛くなる場合の多くは、最も遅く生えてくるため、生えるスペースが足らなくなり、斜めに傾いて手前の歯にぶつかったり、顎の内部で横になって倒れてしまったり、まずきちんと生えないその歯の位置が問題となります。

さらに歯茎の内部に隠れている歯の周囲に、汚れが蓄積して、歯茎が炎症を起こして腫れたり、親知らずが虫歯になったりするなどして、痛くなるのです。

親知らずの存在は、口の中に見えないうちは、病院でのレントゲンで発見するしかありません。親知らずが発見されたら、必要があれば、後で紹介する温存法を心がけても良いでしょう。

まず腫れや痛みを我慢に我慢を重ねると、最悪の場合どんなことが考えられるのか? 考えてみましょう。

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