知覚過敏症とは
虫歯や歯周病などのはっきりとした原因がないのに歯がしみる病気。原因は歯の外側のエナメル質にあり、その内部にある象牙質が空気や水、歯ブラシなどで刺激されることで、歯がしみたり痛んだりします。多くの場合はしばらくすると落ち着きますが、ひどく痛んだり長期間持続する場合はすでに知覚過敏ではなく、歯髄炎に移行していることも。最も典型的な知覚過敏の歯茎画像
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根元が削れたようになったり、黄色い象牙質が見えたりする知覚過敏になる可能性が高い
虫歯がないのに歯がしみる場所は、白いエナメル質が消失して黄色い象牙質が露出している矢印の部分。通常白いエナメル質で覆われているはずの部分が削れたりすり減ったりして露出してしまっています。
こんな風にすり減る原因として考えられるのは「噛み合わせ」。噛み合わせの際の力が分散する際にこの部分に溜まり、少しずつひび割れを繰り返して、エナメル質が削れた様になってしまうと言われています。
乱暴な歯磨きが原因の場合もありますが、しみる歯の前後の歯も同じ様に削れているかどうかで大体判断できます。この症例画像程度の状態なら、根元を樹脂で埋め、噛み合わせ調整を行なう治療で症状が改善します。
知覚過敏を放置しすぎた歯茎画像

知覚過敏を通り越しC3虫歯(歯髄炎)となったケース。
こうなると歯の神経を取らなければ痛みは収まりません。今回の場合7~8年間負担のかかった噛み合わせの状態を放置していたようです。