子どもの満1歳の誕生日を祝う
日本では、お正月を迎えるたびに年をとるという習慣があったため、年を加えるのは新年でした。そのため、毎年の誕生日をお祝いする習慣はなかったそうですが、生まれてから1年目の誕生日だけは特別で、親戚などを招き盛大に祝っていたそう。昔は赤ちゃんの死亡率が高かったことから、1年間無事に育ったことに感謝し、すこやかな成長を願ってのお祝いだったようです。
赤ちゃんにお餅を背負わせるところも
昔は、「誕生餅」といって、この日に餅をつく風習が全国的にありました。その餅をふろしき等に包み、「力餅」、「一升餅」などと呼び、赤ちゃんが力強く育つように、一生食べ物に困らないようにという願いをこめ、赤ちゃんに背負わせたり、踏ませたりしていました。今でも、このような祝い方をする家や地域もあります。
和菓子店などでは「祝い餅」として扱っているので、「一升餅」の儀式を行うなら利用してもいいでしょう。
ケーキにロウソクを1本立てて
まだ食べられないけど、記念にケーキを
バースデーケーキを囲んで、家族でお祝いする家庭も多いよう。日ごろから赤ちゃんのことを気にかけてくれている祖父母や親類、友人などを招待し、にぎやかに祝うのもいいですね。お料理はごちそうでなくても、お母さんの愛情がこもったもので十分。テーブルにお花などを飾って、かわいらしい雰囲気を演出するのもおすすめです。
ケーキを注文する際は、バースデープレートに赤ちゃんの名前を入れてもらいましょう。1本のロウソクが灯るケーキと一緒に、赤ちゃんの写真やビデオ撮影もお忘れなく。子どもが大きくなってから家族で見れば、なつかしさもひとしおです。
贈り物はどんなものがいい?
初誕生の贈り物は、特にきまりはありません。衣類、くつ、ぬいぐるみ、おもちゃ、絵本など赤ちゃんの成長に合わせたものがいいでしょう。身につけるものは、やや大きめの品を贈ったほうが無難です。
お金を包むときは、祝儀袋の水引は紅白の蝶結び、表書きは「祝御誕生日」、「祝初誕生日」とします。金額は祖父母が10000~20000円程度、友人は5000円~10000円が目安と言われています。
ヨーロッパなどでは、両親や祖父母が、毎年子どもの誕生日に、同じタイプの銀のスプーンや食器を贈り続け、大人になるころに一式そろうという習慣があるそう。おしゃれかつ実用的な贈り物かもしれません。
>> 初誕生祝いのお返しは