薬の容器はまた使えるのですか?
容器をリサイクルしてもらうときにはよく洗浄しておきましょう。 |
捨てるのももったいない気がして……。
A:お答えします。薬局や容器の種類、また、中に入れる薬剤の種類によっては、容器を持っていって再利用してもらうことができます。
ただし、衛生上の問題や、薬の種類によって再利用できないものは、新しい容器で作ってもらう必要があります。
※薬局や薬の種類によって異なりますので、ご不明な場合は尋ねてみてください。
容器ってお金がかかるの?
実は、薬局ごとに異なりますが、「容器代」として請求されている場合があります。容器代は、大きさや種類によって異なりますが、10円~100円ぐらいでしょうか。※地域ごと、薬局ごとに決めている場合がありますので、請求していない薬局もあったりと様々です。
容器代は、薬局が仕入れた実費を請求することが原則ですので、この値段で薬局側が損をすることはあっても、容器代で利益を得ようとしていることはないようです。※私が以前勤めていた薬局では、ほんの少し赤字が出るぐらいの金額を容器代として請求していました。
再利用の場合は?
薬局で再利用できると判断した場合は、持って行った容器をよく洗浄して同じ患者さま向けに再利用することがあります。この場合は、容器代の負担はありません。
保険診療をしている病院、薬局などの医療機関では、薬を入れる容器は、原則として患者さまに貸している物になっています。患者さまが容器を欲しいと希望したり、その容器が再利用できない場合には、薬局(医療機関)は、患者さまから容器代を請求することができます。( 保医発第〇二二七〇〇一号 平成一六年二月二七日通達より)
そのため、薬局によっては、容器を持っていって衛生上等の観点から再利用できると判断した場合には、容器代を返してくれることもあるようです。
長期間、薬を使い続ける場合、容器代も考えてしまいますよね。でも、衛生面のこともありますので、薬局の薬剤師とぜひよく相談してみてください。
*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の薬局での会話をもとに構成したものです。相談が必要な方は、医師や薬剤師に実際にお聞きください。
【参考リンク先】
( 保医発第〇二二七〇〇一号 平成一六年二月二七日 通達)
>厚生労働省ホームページより
第5部 投薬(医科診療報酬点数表関係)
<通則>
3 投薬時における薬剤の容器は、原則として保険医療機関から患者へ貸与するものとする。なお、患者が希望する場合には、患者にその実費負担を求めて容器を交付できるが、患者が当該容器を返還した場合には、当該容器本体部分が再使用できるものについて当該実費を返還しなければならない。