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お薬の基礎知識part18 ジェネリック医薬品(2ページ目)

近年医療費を抑制するといった流れから、ジェネリック医薬品を推進する動きが出てきました。ジェネリック医薬品とは? この疑問にお答えします。

三上 彰貴子

執筆者:三上 彰貴子

薬剤師 / 薬ガイド

効果や安全性は?

ジェネリック医薬品は、先発医薬品の特許が切れてから発売されていますので、先発医薬品で安全性や有効性を予見することができます。
また、厚生労働省からジェネリックとしての製造販売承認を取得しているので、ジェネリック医薬品に含まれる成分の安全性や、有効性は、先発医薬品と同等といわれます。

ただし、注射薬 (注射、点滴など) のジェネリック医薬品の中には、薬としての成分は同じでも、それ以外の薬の成分を安定させる物質が先発医薬品と異なる場合があります。その場合は、先発医薬品と安全性 (副作用の発現率) などに差が出る場合もあるという報告が出ています。

また、ジェネリック医薬品の中には、先発医薬品と体の中での溶け方や、吸収率が異なったり、薬の含有量も基準を満たしているけれど先発医薬品と異なる場合があります(合格基準には幅があり、上限にあわせている薬剤もありますし、下限に近くしている場合もあります)。そのため、医師の期待より効果が強く出てしまったり、効果が出なかったりすることが実際の医療現場では時々あるようです。

ジェネリック医薬品を希望しても医師や薬剤師によっては、先発医薬品を勧める場合がありますが、このような効果と安全性の面が一因にあるようです。
※これについては、実際の臨床現場の医師の意見などをもとにして、医師会・薬剤師会などでジェネリック医薬品の評価を表にしている自治体もあるようです。


その他の特徴

先発医薬品と異なり、ジェネリック医薬品の中には、同じ成分でも色々なタイプの薬があります。その理由は、特許が切れて成分の研究開発費がかからない分だけ、ジェネリック医薬品会社は成分以外の部分で改良費に数億単位のお金をかけている場合もあるからのようです。

たとえば、先発医薬品と異なり、形が小さいものや、内容量の種類(規格)が多いもの、液体やゼリー状など色々な形状の薬があるようです。さらに、先発医薬品と薬より、早く溶けるようにしている薬もあるようです。


ジェネリック医薬品を入手するには?

まず、医師や薬剤師からジェネリック医薬品を提案される場合があります。「どちらがいいですか」と選択できる時には、不明な点を良く質問してご自身で判断して好きなほうを決めることができます。
たとえば、病院や診療所の医師から「同じ成分で、少し価格の安いジェネリック医薬品がありますが、どちらにしますか?」と、聞かれることがあります。
 
薬局では、薬剤師から「医師からの処方せんに、『先発医薬品 (ブランド薬と表現する薬剤師もいるかもしれません)』と『ジェネリック医薬品』どちらでも選べると書いてありますが、どちらにしますか?」と、たずねられる場合もあります。ただ、薬局では、薬剤師から提案のある場合は、処方せんに「ジェネリック医薬品にする」かどうか記載されている場合に限ります。

また、医師や薬剤師から特にジェネリック医薬品について何も提案がない場合は、ご自身で聞いてみましょう。「ジェネリック医薬品に興味があるのですが…」「ジェネリック医薬品は扱っていませんか?」など、普通に聞いてみてください。

ただし、薬によっては、まだ特許が切れていない場合や、切れていてもジェネリック医薬品として発売されていない場合もあります。また、前述のように患者の病気や体調から安全性や有効性を考えて、一部のジェネリック医薬品について処方を懸念する医師もいます。

事前に医師や薬剤師にジェネリック医薬品になっているかどうか、値段はいくらか、その他のメリットやデメリットなどを聞いて納得したうえで処方してもらいましょう。


*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の薬局での会話をもとに構成したものです。相談が必要な方は、医師や薬剤師に実際にお聞きください。


【参考リンク先】
日本ジェネリック研究会

オレンジブック(医療用医薬品品質情報集)総合版ホームページ

ジェネリック医薬品検索>熊本県薬剤師会
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