▼朝昼夜の毎食後のタイミングを教えて!
Q.
うちの子は、まだ、ミルクと離乳食を組み合わせて1日に何回も食事をしている7ヵ月の赤ちゃんなのですが、今日、はじめて病院に行ってお薬をもらいました。診察後、お薬は朝昼夕の毎食後に飲ませるように言われてきました。 でも、朝昼夕の毎食後っていうとどのタイミングなのか、イマイチよく分からず困っています。それに毎食後という指示は、具体的に食事が終わってどのくらい後なのでしょう? |
このように、赤ちゃんにお薬をあげるタイミングについて悩まれているお母さんやお父さんは多いのではないでしょうか?特に、初めてのお子さんの場合には悩んでしまいますよね。早速、パパとママのために、簡単に分かるお薬講座で解説してまいりましょう、
A.
▼毎食後にお薬をあげるタイミングは間隔がポイント!
結論から言うと、赤ちゃんにお薬を上げるタイミングは、1日24時間を服用する回数で区切って、同じ間隔になる時間で服用させてあげるのが理想です。 1日3回で例をあげるとしたら、朝7時、午後3時、夜11時が8時間間隔になります。それぞれ数時間ずつずらしてもいいですし、多少の間隔の長短はあまり心配いりません。大人が通常とる食事時間くらいまで調整してもかまわないでしょう。
▼服用の間隔をそろえて薬の効果を維持!
なぜ、24時間を服用回数に区切って、同間隔で服用させる必要があるのでしょう?
これは、子供さんに限らず大人でも言えることなのですが、お薬は飲んでから吸収されて体に広がり、効果を発揮した後は少しずつ体から出ていきます。体から全部出ていってしまう前に、次の薬を重ねて服用する事である程度の薬の量(血中濃度)を維持する事ができます。こうして、継続的に薬が体を流れている事で薬が働いているのです。
時間経過とお薬の服用タイミングを考えると、同じ間隔で同じ量の薬をのむ事が大切になるのです。
▼食後に薬を飲む理由
ではなぜ、食前ではなく食後に薬を飲まなければならないのでしょう?
最初の理由は、食事というイベントに連動させる事でお薬の服用を忘れないようにする事。次は、食べ物が胃の中に入っている事で薬が吸収される時間がゆっくりになり、お薬の体への影響をマイルドにしている事です。
時間をきっちり守る事よりも食後で忘れにくい時を見計らって、忘れる事なく服用される事が大切です。
▼場合によっては、食前でも食事の途中でも、食後の薬の服用は可能
今までお話してきたことを考えると、お薬を飲む時間は絶対食後と決め付ける必要はないようです。特に、小さなお子さんの場合にはおなかに入る量に限りがあるので、おなかいっぱいの食後ではお薬を口にしてもらう事すらできないこともあります。このような時には食事の前や食事の途中でもかまわないようです。
▼服用し忘れないことが大事!
結局、時間やタイミングを見計らっているあまり、飲むのを忘れてしまう事のほうがお薬を利用する上でよい事ではありません。今回のポイントをおさえた上で、多少の時間のずれはあまり気にしないで、ご自身やお世話をされる方が忘れにくい時を決めて服用されるのがいいでしょう。
<注意>
お薬の飲み方は、医師によって厳しく管理されていたり、お薬の種類によっては服用時間をしっかり守らなければならないものもあります。今回の記事ををお読みになって「うちの子の薬はどうなの?」なんて思った方は、今度病院に行った時に処方される医師、あるいはお薬を渡される薬剤師に直接確認をして下さい。
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