そろそろ、あの嫌な季節がやってきます。
そう!ハナが止まらなくなって目はウルウル、かんでもかんでも鼻がすっきりしない花粉の季節です。しかし、ここ最近、新しい花粉症の薬が使われはじめ、医療業界でも注目されています。今回は、新しい花粉症の薬についてご紹介いたします。


鼻詰まりの事を鼻閉(びへい)と呼びます
花粉症の症状にはこんなところが代表的です。

1.鼻水が止まらない
2.涙目などでグシュグシュになる
3.くしゃみが止まらない

この他にも、鼻が詰まったり、耳が痒くなったり、のどが痛くなったりするなどの症状もあります。特に、鼻詰まりの症状をお持ちの方は、挿絵のようなボワボワした感じでないでしょうか。鼻が詰まってしまう事を専門的には鼻閉と呼んでいます。今回の話題は、この鼻閉に注目してみましょう。


どうなってるの?
鼻の奥は鼻腔(びくう)といって、粘膜で覆われています。粘膜の下には、足の長いじゅうたんのような線毛に覆われていて、粘液で湿ってヌルヌルしている構造です。その線毛の隙間には様々な細胞があって粘液などを分泌しているのです。そして、毛細血管も縦横に走っています。(簡単にいうと口の中と同じように湿っていて、様々な働きの細胞が活動している状態)

炎症などを起こすと、この組織が腫れてしまい、鼻腔を通る空気の流れが悪くなってしまうことで鼻が詰まった感じがするのです。鼻が詰まると、頭もボーっとしてきて、集中力も低下して気分が優れません。結構嫌な症状なのですが、これまで対策らしい対策はとられて来ていないようでした。

花粉症の薬の働き方
これまでの内服するタイプの花粉症の薬は、特別な存在のステロイド性の炎症を鎮める薬以外は、抗ヒスタミン薬、あるいは抗アレルギー薬と呼ばれるものでした。実はこれら両方のタイプの薬はどちらもヒスタミンと呼ばれる生体内の物質が情報を伝達するポイントに働いて効果を示しているのです。こうした、これまでの薬は鼻水や涙目には効果があるのですが、鼻閉に対してはあまり効果がありませんでした。そこで、今回取り上げる薬は、このポイントではない所、ロイコトリエンやトロンボキサンA2に働く新しいタイプの薬です。

次ページでは、その新しい薬のお話です。>>次ページヘ