文章:光原 ゆき(前任ガイド)

寒くなる12~1月は、水ぼうそうの季節

水ぼうそう
水ぼうそうは1~2歳をピークに幼児期に感染、発症することがほとんどですが、大人になっても感染しない人もいます
水ぼうそう(水痘)は寒くなる12~1月が発症のピークで、8~10月は減少します。最もかかりやすいのは1~2歳ですが、性差なく10歳までに約90%が発症します。水ぼうそうのウイルスは、8種類あるヘルペスウイルスのひとつ。気温が25℃以上であれば死滅し、飛沫感染しなくなります。

ウイルスに感染し、水ぼうそうの症状が出るまでの潜伏期間は、およそ2週間。症状は、赤く腫れて盛り上がった発疹ができ、全身かゆみの強い水ぶくれの状態になって、かさぶたへと変わります。その期間は6~10日ほど。またその間、38℃以上の高熱に襲われることがほとんどです。また水ぼうそうは、細菌の二次感染や髄膜脳炎など合併症を起こす場合もあるので油断できません。

人への感染力は強く、その期間は発症する1日半ぐらい前から5~6日にかけてと限定されます。一度水ぼうそうにかかると、生涯にわたって続く免疫ができます。


水ぼうそうのウイルスは体内に潜伏し続けている

幼児期に水ぼうそうにかかってしまえば、安心してよいと考えてしまいますが、実は体内の知覚神経節に、ウイルスが潜伏し続けているのをご存じでしょうか? この潜伏するウイルスは、成人してから再び活動をはじめ、帯状疱疹(たいじょうほうしん)という病気となってあらわれることになります。

この帯状疱疹と水ぼうそうのウイルスは同じヘルペスウイルス。もちろん症状は似ていて、ウイルスが潜んでいた神経のある体の皮膚に、帯状に水ぶくれができます。ときに、水ぼうそうのように全身に水ぶくれができることもあり、だいたい50歳以降に発症しやすくなります。子供のいる家庭は、親の帯状疱疹をうつして水ぼうそうにかかるのを注意しましょう。

次のページでは、大人が水ぼうそうになるケースについて紹介します。