早期発見が最も大切ながんとは?

早期発見が最も大切ながんとは?
がんの治療においては早期発見と早期治療が重要であることは、皆さんご存知のことだと思います。その中でも、もっとも早期発見が重要かつ簡単ながんは、大腸がんです。
がんを完治に持ち込むためには、がん細胞が周辺の臓器に浸潤せず、また、血管やリンパ管にのって流れていかないような時期に根治的な切除を行うことが重要になります。

がんそのものの性質上、がん細胞ができてからの時間が長くなればなるほど、周辺の組織や他の臓器に広がっていくことを考えると、やはり、早期発見および、それに引き続いて行われる適切な早期治療が重要になります。

がんは、全身の様々な部位にできますが、そのうち、早期発見が最も大切かつ簡単ながんが、大腸がんです。

大腸がんの3つの特徴

大腸がんの3つの特徴
多くのがんの中でも、大腸がんにおいて早期発見と早期治療が最も重要かつ簡単な理由は何なのでしょうか?
臓器にかかわらず、がんの治療では、早期発見・早期治療が重要です。しかし、大腸がんでは、以下の3つのように、他のがんではあまり見られない特徴があります。

1)2cmを超えるまではがん化することは極めて珍しい。
大腸がんは、そのほとんどが小さな腺腫とよばれるポリープが大きく発育していくとできてきます。基本的には、直径が2cm以上になると、その一部ががん化してくると言われています。逆に言えば、2cm以下の場合には、がん細胞が含まれていないことが多いわけです。肺や胃などでは、非常に小さい病巣でもがんになっていることがあることを考慮すると、大腸がんにおいては、やはり、早期発見が重要であると考えられます。

2)早期のがんであれば、大腸内視鏡にて根治的切除が可能である。
さらには、2cm以下のポリープの状態で発見できれば、できた場所によってはもちろん難しいケースもありますが、基本的には、お腹を切らずに肛門から大腸内視鏡を挿入し、そのポリープ全体を切除してしまうことで、完全に取り切ってしまうことも可能です。
もし、大きくなってしまうと、大腸内視鏡の検査では、取り切れなくなってしまうことがあります。すなわち、早期発見することで体に負担が少ない方法でしっかり切除することができます。

3)便潜血の有無で早期発見が可能である。
がんの初期症状を捉えることは、通常はあまり容易なものではありません。とくに、肺がんや膵臓がん、肝臓がんなどでは、かなり状態が進行してから初めて症状が見られることが多く早期発見を難しくしています。近年では、PET検査なども行われるようになってきましたが、まだまだ手軽で気軽な検査ではありません。
しかし、大腸がんにおいては、その初期に見られるポリープの段階からでも便に血が混じることが多いため、患者さんへの負担が極めて少ない便潜血の検査を行うことで早期発見が簡単になっているわけです。

このように、早期発見して早期治療を行うことで、患者さんの体に負担を少なく治療できるのが大腸がんであり、その早期発見の方法である便潜血検査も体に負担が極めて少ないものであるということから考えると、大腸がんとは、早期発見が最も重要かつ簡単ながんであるということができます。

近年の食事の西洋化に伴って、大腸がんは増加傾向にあります。健康診断などでの便潜血の検査は、少し手間ですが、そのメリットを十分理解していただいて、欠かさず受けていただくことをおすすめします。

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