5年生存率がほぼ100%!?

5年生存率がほぼ100%!?
「がん」という病気は、どうしても、「治らない」「治りにくい」という印象が強いのではないでしょうか。しかし、中には、5年生存率がほぼ100%というがんもあるのです。
以前のような「治らない病気」というイメージはなくなってきましたが、「がんはどうしても治りづらい」という感じは否めないというのが現状ではないでしょうか?

しかし、ここ20年あまりの医療の進歩で、急速に治癒率が改善しているがんもあり、5年生存率がほぼ100%というがんも出現してきました。

今回は、完治を可能にするがんへの取り組み方についてお伝えします。

がんにおける完治とは?

がんにおける完治とは?"
病気における完治には、色々な定義がありますが、がんについては、5年後に再発無く生存しているかどうか、ということを基準にすることが一般的です。
かぜが治ったかどうかは、発熱の程度や咳や喉の痛みの具合から、自分自身で判断することが可能です。また、胃潰瘍や急性虫垂炎などでは、医師が検査の結果を見て、「診療は一旦終了です。また、症状があれば受診してください。」ということになると、とりあえずは、治ったということになります。

しかし、がんについては、少々事情が異なります。

手術などの治療が終わって、その後、退院となっても、その後、定期的に医療機関を受診し、多くの場合には投薬治療を受けながら経過を観察していくということになります。これは、こちらでもご説明したように、がんが、転移・再発を起こす可能性があるからです。

では、がんになったあと、ずっと転移・再発がないかを見ておかなければならないかというと、決してそうではありません。従来の研究の結果では、ほとんどのがんで、治療し終了後5年間(乳がんや甲状腺がんなどでは、10年)で転移・再発がなければ、「完治」として判断し、病院への定期的受診は不要であることを患者さんにお伝えしています。

すなわち、5年生存率100%のがんというのは、治療により「完治」するがんということになりますが、そのポイントは、がんが転移・再発せずに経過していると言うことができます。


次のページでは、がんに転移・再発を起こさせないためのポイントについてご説明します。