癌(がん)/がんの初期症状・早期発見

肺がんや大腸がん、癌の初期症状

がんの治療は、早期発見、早期治療が原則です。健康診断も大切ですが、何らかの症状が続くときには、早めに医師に相談することが大切です。気をつけておきたいがんの初期症状についてご説明します。

狭間 研至

執筆者:狭間 研至

医師 / 癌ガイド

何気ない症状ががんの前兆?

がんの前触れ
他の病気と同様、がんにも初期症状がありますが、それらは決して特殊な症状ではありません
のどが少し渇いたような感じになって、頭が少しぼーっとしたときに、風邪かな?と思うようにどんな病気にも前兆となる症状があるものです。

がんも、例外ではありません。多くの場合、その前兆となる症状があります。がんの治療でも早期発見・早期治療が鉄則です。

今回は、日常生活の中で気をつけておくべきがんの初期症状についてお話します。


痰や便に血が混じる

血痰や血便
体から排出・排泄されるものに、血が混じることは、通常は見られない現象です
咳が長引くなぁと思っていたら、ある時、痰にすーっと糸を引いたような赤い血がついてる。たぶん、咳のしすぎで喉の粘膜に傷がついたんだろう、と考えてそのまま放置している例は、しばしば経験します。

また、便についてもしかりです。大便に血が混じっていると、もともと痔の気があるからなぁ、と考えて放置されている方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

もちろん、これらの症状を示す大部分の原因は、咳のしすぎや、痔なのですが、中には、肺がんや大腸がんによる出血の場合もあります。

次のページでは、がんで痰や便に血が混じるメカニズムについて、詳しくお話します。
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