がんの検査には、色々な目的があります

医師の説明は少し不可解に思えるかも知れません
肺の手術をするのに、頭のMRIを撮影するのには理由があります
「自分ががんということが分かれば、誰しも、一刻も早く治療をしてがんを取り除きたい、やっつけてしまいたい」と感じるのは当然のことだと思います。

しかし、実際に病院に通院・入院してみると、がんに対する治療が始まるまでには結構時間がかかるものです。ましてや、「肺がん」の治療を受ける前に、「脳MRI」や「腹部CT」を取ると言われると、「関係のないところの検査ではなくて、早く治療をして欲しい」と感じられるでしょう。

もっとも、私たち医師が「関係のないところの検査」をしているわけではありません。これらの検査には、理由があります。この理由を分かっておくと、納得して治療前の検査が受けられると思いますので、ぜひ、理解しておいて下さい。


がんの治療には、色々なバリエーションがある

正確な治療は正確な診断から
あなたに最適な治療法を選び出すために、治療を始める前の十分な検査が必要になります
がんの治療には、色々なバリエーションがあります。胃がん、肺がん、大腸がんなど、できた部位によっても異なりますし、発見されたときのがんの進み具合、すなわち進行度によっても異なります。

今、がんに対しては、手術・放射線療法・抗がん剤治療という3つの方法が選択肢として挙げられますが、これら3つのうちすべてを使うのか、2つでいくのか、1つで良いのか、そして、複数使うのならどの順番で行くのかということは、がんの状態によって色々なバリエーションがあります。

がんに限りませんが、医師はまず、正確な診断を行うことを求められます。正確な診断をするために、医師は、診察をし検査をしていきます。そのためにどうしても、色々な検査が必要になってくるのです。

次のページでは、がんの治療を始める前に必要な3つの診断についてご説明します。