癌(がん)/がんの初期症状・早期発見

がんの早期発見を可能にする3つの心構え(3ページ目)

がんはその性質上、発生してから時間経過とともに全身に広がっていく可能性が高くなるので、早期発見、早期治療が欠かせません。早期発見を可能にするための心構えについてお話します。

狭間 研至

執筆者:狭間 研至

医師 / 癌ガイド


その3 何らかのアクションを起こす

何らかのアクションを起こす
検査結果を詳細にお読みいただいたあとは、何らかのアクションを起こしていただくことが大切です。何事も、「わかったつもり」「知っているだけ」ということは避けたいものです。
3つめのポイントは、健康診断の結果を良くお読みいただいたあとは、何らかのアクションを起こしていただくということです。

もし、検査結果に何らかの異常があって、「医師の診察を受けて下さい」「3ヶ月後に再検査をして下さい」といった指示がある場合には、必ずそれに従い医師の診察や検査を受けていただきたいと思います。その際には、お手元の検査結果を持参することをお忘れなく。「別に今は、症状がないからなぁ」と言う方も、「症状が出る前に異常を見つけるのが健康診断の意義である」ということを思い出して、是非、アクションを起こしていただきたいと思います。

また、今回の検査結果で異常がなかった場合には、がんの予防につながる取り組みを一つでもスタートしていただくきっかけに健康診断を活用していただきたいと思います。たとえば、喫煙や飲酒の習慣が有る方は、禁煙や休肝日の設定にトライしてみるとか、肥満の傾向が有る方は、食習慣や運動習慣を見直してもるといったように、何らかの変化を起こしていただきたいと思います。

毎日が忙しい中で、自分の体調や健康管理に注意を向けるのはどうしても難しいものです。是非、健康診断をそのきっかけとしてとらえ、何らかの行動の変化につなげていただければ、と思います。


【関連リンク】
胸部レントゲン写真の結果が気になる方は多いようです⇒健康診断で肺に影があると言われたら(All About がん・がん予防)

最近では、PET検診という新たな手段も広まってきています⇒がん発見の強い味方!話題のPET検診とは(All About がん・がん予防)


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