松井選手も受けた内視鏡手術

内視鏡手術
近年、様々な分野で内視鏡を用いた手術がひろまりつつあります。あのスターも内視鏡手術を受けました。
メジャーリーグで活躍する、ゴジラこと松井秀喜選手が、このオフに右膝の手術を受けたというニュースがありました。幸い、術後の経過は良好なようで、また、来シーズンも元気な姿が見られると思いますが、この手術は、内視鏡を用いた手術と報道されています。

また、みなさんの回りにも、たとえば、胆石の手術を「カメラの手術」で行ったという方がいらっしゃるのではないでしょうか。

近年、様々な分野で内視鏡を用いた手術が行われています。しかし、その詳細については、知られていないのが現状です。

今回は、21世紀にさらに飛躍が期待される、内視鏡手術についてお話します。

内視鏡手術の進歩

内視鏡手術の進歩
内視鏡手術の進歩は、最近の映像機器の進歩にも支えられています。
内視鏡手術は、古くは、胸の中に、細い筒を差し込んでその内腔を観察したことに始まると言われています。しかし、光源の問題や、胸腔内を観察したあとに、何か処置をする際の麻酔技術の問題などがあり、あまり、進展しませんでした。

しかし、医療技術の進歩だけでなく、器具・機械の進歩がすすみ1980年代になってようやく実用化が進んできました。最初は、フランスで胆石症の手術が、内視鏡を用いて行われ、そこで学んだ医師たちが日本でも、1980年代後半に、関西・関東の病院で相次いで行いました。

従来は、お腹を15センチメートルほど切開して手術をしていたのが、1センチメートルほどの創が4カ所ほどですむので、驚きですね。

最初は試行錯誤もあったのですが、その後、徐々に一般化。以前は、外科医が開腹手術を学ぶ際の入門手術の一つだったのですが、現在では、ほとんどの症例が内視鏡を用いて行われています。また、最近では、胃がんや大腸がんの手術も内視鏡手術で行われるようになっています。

その他、呼吸器外科、心臓外科、婦人科、泌尿器科、脳外科など、外科系のほとんどの科で内視鏡手術が行われています。

急速に広まった内視鏡による外科手術ですが、実は、大きな二つの誤解があります。

次のページでは、あなたは大丈夫!?内視鏡手術の誤解についてお話します。