世界糖尿病デー ロゴ
サークルは生命と健康、スカイブルーは青空の下の全ての国の連帯
今年も11月14日の世界糖尿病デーを記念して東京タワーや鎌倉の大仏がブルーにライトアップされました。テレビ放映もたくさんありました。世界糖尿病デーの広報にはなりましたがテーマは未達です。

なぜ世界糖尿病デーのイメージカラーがスカイブルー(空色)かと言うと、青空の下の全ての国の連帯を意味していて、ご存知UN(国連)の旗の色でもあります。世界に広がる流行病としての"糖尿病"とグローバルな連帯によって戦う決意です。ちなみに世界糖尿病デーのロゴはスカイブルーのサークル(輪)になっています。丸い輪は生命と健康のシンボルです。

世界糖尿病デーは1991年よりIDF(国際糖尿病連盟)とWHO(世界保健機関)が共同で糖尿病の注意喚起を世界的規模で行うために始めたキャンペーンで、2007年より国連の健康の行事にもなりました。
11月14日の世界糖尿病デーはフレデリック・バンティングの誕生日に因むものですが、バンティングはよく知られているとおり、1922年のインスリン発見へと結びつくアイデアを最初に思いついた人です。バンティングのアイデアは最終的には間違っていたのですが、トロント大学のマクラウド教授や生化学者のコリップらの協力でインスリン発見に至る話はとても有名です。

世界糖尿病デーは1日だけのイベントですが、一年間にわたってその年の世界糖尿病デーのテーマがいろいろな分野を通して訴求されています。2007年、2008年度は2年間にわたって"子どもや思春期(13~16歳ぐらいの少年少女)の糖尿病"に対する警告です。
糖尿病はこの世代の慢性病としてはとても多い病気なのです。

子どもと糖尿病

(1型)糖尿病は赤ちゃんから幼児を問わず、いかなる年齢でも発症します。正しい診断と治療が出来ないと脳のダメージや死亡の恐れがある重い病気です。とても初期の診断が難しくて、インフルエンザに誤診されたり、まったく見おとされることもあります。
両親はもとより、学校の教師や医師などが、糖尿病のサインに気づくことが大切です。

  • たびたびトイレに行く(頻尿)

  • 強いのどの乾き

  • お腹が空く

  • 体重が急に減る

  • だるく、元気がない

  • 注意力や集中力に欠ける

  • 物がよく見えない

  • 嘔吐や腹痛(よくインフルエンザと間違えられる)

※子どもの2型糖尿病では、これらのサインが弱かったり皆無のこともあります。

子どもにも1型糖尿病と2型糖尿病

糖尿病はホルモンのインスリンが分泌できない、あるいは効果的に働かないことで食事のエネルギーを体が使えない状態です。インスリンが必要なだけ(あるいは全く)分泌できないタイプを1型糖尿病、インスリンを分泌していてもその作用が十分に働かないタイプを2型糖尿病と言います。
1型糖尿病は自己免疫の病気で今のところ予防はできません。子どもの糖尿病に多くみられるもので、世界には15歳以下の50万人がこの病気にかかっていると推定されています。

また、子どもの肥満や運動不足から大人と同じように2型糖尿病も発症するようになりました。原因は解明されていませんが、子どもの1型糖尿病はフィンランドやスエーデン、ノルウェーなどの北欧に多いのですが、なぜか今日では毎年3%ずつ発症率が高くなっています。

子どもの2型糖尿病は日本でも多くなっています。アメリカやカナダ、オーストラリアの先住民の子どもの2型糖尿病も増加中です。子ども100人に1人、特別な部族では25人に1人が2型糖尿病があるそうですから深刻です。

糖尿病になった子どもは15年以内に半数以上が合併症を起すそうですから気の毒ですね。特に子どもの2型糖尿病は7~10%の減量と身体活動量を中位に上げることで予防することが可能ですから社会全体として取り組むべきことです。

日本のマスコミの世界糖尿病デーの放送は、この今年のテーマである子どもの糖尿病のアラームがありませんでした。来年のテーマが決まりましたらまた採り上げましょう。

関連リンク
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