今回は鳥取県米子市にあるミオ・ファティリティ・クリニックの取材をさせて頂きました。関西からバスで4時間かけて行きましたが、実際この交通アクセスの決して良くない米子市のクリニックに全国から沢山の患者さんが集まってきています。なぜ、そのような状況が生じて来ているのかを見尾院長と事務部の東主任、そして培養部上野主任にお話をお伺い致しました。
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見尾院長です。(写真は苦手だよなあ~というコメントでした。)


Q)先生のクリニックにおけるコンセプトを教えてください。

A)まず私たちは不妊と言う言葉を用いません。ご夫婦にお子さんが居られることが正常でお子さんがいないことを異常と考えていないからです。お子さんのできにくい原因は当然分かっており、検査を行うことで明らかにできます。

しかし、どのような原因によってお子さんを授かりにくい状況であっても、ご夫婦がお子さんをお望みでなければ、何ら問題にはなりません。唯一、お子さんを望んで居られるご夫婦にとって、そのお子さんの夢を叶えるためにどのようにご夫婦として取り組み、努力して行かれるかの問題です。つまり、お子さんを授かりにくい個性をお持ちのご夫婦があり、我々がどのようにお手伝いをし、ご夫婦の夢を叶える取り組みを二人三脚で行っていくかだと思っています。
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クリニック外観です。(あいにくの曇り空でした。)

この世の中には、足が速い人、遅い人がいて、歌の上手な人と下手な人がいます。足の遅い人や歌の下手な人が異常などではなく、間違いなくそれは個性です。訓練して、努力して変わっていけるはずです。同じように、卵管の先端の卵を捕まえる卵管采(ラッパ管)に例をとりますとが、それが大きな人は排卵した卵を取り込みやすい、つまり妊娠しやすい、そうでなければ妊娠の確率が低い、これも異常ではなく個性です。お子さんを授かりにくい卵管采をお持ちなら、妊娠しやすいように取り組んで行かれることです。そうやって夢を叶えるわけです。

ですから、私たちはお子さんができないことを「異常だ」「病気だ」「普通じゃない」とネガティブにとらえず、ご夫婦の夢を叶えるための楽しい、ワクワクする取り組み、努力と位置づける事から始めます。ここに来て頂いた方に笑って元気になって頂くことがスタートです。

そして、ご夫婦の夢を高い確率で叶えて行くためには、私たち自らの医療の高い質に裏づけされていなければなりません。ご夫婦にいかにアメニティ、技術、施設の質を満足頂けるかにも心血を注いでいます。

Q)院長先生は何故、この不妊分野を専攻されたのですか?

A)当時自分が卒業した大学には産婦人科に世界的な素晴らしい教授が居られました。その先生に教えを請いたいと産婦人科を選びました。しかし、その恩師の先生はME機器の権威でその分野は自分のようなアナログ人間には取り組める領域ではありませんでした。そこで、それ以外の領域として内分泌グループに所属し、それが生殖医療の分野につながりました。

しかし、大変幸運なことに、産婦人科の教室がMEに関する研究開発の先端を走っていたために、超音波断層装置やその他の機器を生殖医療へ応用することが容易でした。そのような状況から、超音波断層法で卵胞を観察しながら採卵するという超音波採卵法を日本で初めて成功しましたし、経膣プローブも教授を中心にして私たちが開発しました。本当に幸せな状況でした。

Q)鳥取の不妊に対するエリア特性を教えてください。

A)地域の住民の方々は温厚で、寡黙です。しかし、その特性は時として、自分で悩みを抱え込んでしまい、打ち明けられずに苦しんで居られる方々も多いと言うことになります。また、当地は日本一の過疎の地域ですので、田舎特有の保守的な部分もあり、周囲からの余分なプレッシャーを受けて居られるご夫婦も多いです。

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みおファティリティクリニック

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