「歯を削るときの水が苦手」という人は、多いのではないでしょうか? 時には口の中から飛び出すほどの水しぶきになり、何もそこまで強くしなくてもいいのに……なんて思うことはありませんか? 今回は歯を削るときの水についてガイドが解説します。


大量の水? 実はほとんどが空気

歯を削る時の水
ダイヤモンド粒子つきのバーが回転して歯を削るときには、スプレー状の水が吹き付けられる
削るときに出ている水は、実は大して多くありません。単に水だけでは、チョロチョロと流れている程度です。しかし水以外に圧縮されてた空気と一緒に出ているため、「シュー」という音と共にスプレー状の水が吹き付けられます。

水は歯に向かって出ているのではなく、歯を削る器具の先端の回転するバー目がけて出ています。水が出てくる穴は、一般的には1ヶ所ですが、最近では4ヵ所から回転しているバーに向かって吹き付けているものもあります。1ヶ所の水のスプレー出口が歯に邪魔をされてもその他の穴から出る水が器具の先端に届くようになっています。


水を吹き付ける理由

歯を削るときの水は、次の理由で使用されています。
  • 冷却
    最も重要な役割は、実は冷却です。歯の温度を下げるのではなく、回転するダイヤモンドのバーで、歯を削る際に発生する摩擦熱の冷却に使用されます。この時の摩擦熱は非常に高温になるため、歯の内部の神経などにダメージを与えないようにするためです。
     
  • 目詰まり防止
    水がないと歯を削るダイヤモンドのざらざらしている部分が、目詰まりを起こして削れなくなってしまいます。これを防止して、効率的に歯を削れるようにします。
     
  • 汚れを吸い取りやすくする
    歯の削りかすを水と混ぜることで、水を吸引すると一緒に口の中を綺麗にすることが出来ます。
     
  • 削る面を綺麗に保つ
    削り取った汚れや、歯垢などを虫歯の穴に詰まってしまわないように、常に穴から出るように水を吹きつけます。


出てくる水と圧縮空気は、量が多い方が歯の保護に役立ちます。なので、歯科医もできるだけ多く使いたいのですが、実際は、水が口の外まで飛び出しやすくなったり、歯を削る際の視界の妨げになったりするため、飛び出すギリギリの量にコントロールしているのです。

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