太田農水相の失言問題は2度目

マイク
福田首相には頭の痛い、改造早々の「失言」問題。
「消費者はやかましい」と発言し物議をかもしている太田誠一・農水相。同じ福岡県の麻生幹事長(太田農水相は3区、麻生幹事長は8区)が「やかましいという言葉は方言で詳しいという意味で使う」という主旨の発言をして火消しに廻っていますが、いずれにせよ内閣改造の直後の「失言」、福田首相としては頭の痛いところでしょう。

そして当初からこの発言に反発してきた野田聖子・消費者担当相は、麻生発言の後も「大臣であれば全国民がわかる言葉で話してほしい」と批判を緩めていません。閣内の確執が続くようであればこれまた深刻な問題になるでしょう。

さて、太田農水相の「失言問題」はこれが初めてではありません。記憶に残っている方も多いでしょう。彼はこれにより一度落選していますが、そもそもその失言内容から、自民きってのフェミニストである野田消費者担当相とはそりが合わないはずなのです。

遠慮なく発言する性格は周囲も心配

2003年6月27日号の読売新聞によると、そのころ話題になっていた有名私大生による集団女子暴行事件について、鹿児島市で開かれた討論会で「集団レイプをする人は元気があるからいい。まだ正常に近いんじゃないか。こんなこと言っちゃ、怒られるけど」(読売新聞前掲号)と発言しています。

直後、「『レイプは重大な犯罪であって従来以上に厳しく罰すべきだ』と付け加えるきっかけがなかった。」(同上)と釈明していますが、この失言は大きく報道され、同年の総選挙で落選するきっかけを作ってしまいました。

太田農水相は若手議員のころから改革派の論客として知られ、特に政治倫理が叫ばれた頃から頻繁にテレビなどに出演し執行部に対しても歯に衣着せぬ発言を繰り返してきました。自民党がテレビ出演規制をしようとしたときにも強硬に反対、当時の綿貫幹事長に向かって決議文まで読み上げた人です。

大学助教授という経歴をもつ経済通の太田農水相。積極的な発言はたいへんいいことですが、自らの責任をわきまえることも覚えてほしいところです。

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