文章:石原 敬子(All About「よくわかる経済」旧ガイド)
政治や経済環境が混乱するなか、2009年度予算案が成立する運びに。財務省が予算編成をすることはよく知られていますが、実は、予算編成の基本方針は、経済財政政策担当大臣が統括する、「経済財政諮問会議」。今回は、経済財政政策担当大臣と経済財政諮問会議の役割を見ていきましょう。

<INDEX>
経済財政政策担当大臣の主な仕事(1P目)
経済財政諮問会議とは(2P目)
「骨太」でなくなった方針?(2P目)

経済財政政策担当大臣の主な仕事

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経済財政政策について方針を述べる経済財政担当大臣は、メディアでも頻繁に登場。その仕事とは?
経済財政政策担当大臣は、正式には「内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)」といいます。内閣府特命担当大臣は、過去記事「金融担当大臣、金融庁の仕事とは?」のなかで説明したように、2001年の中央省庁再編に伴って誕生した、内閣府の国務大臣です。経済財政政策担当大臣は、その名の通り、日本の経済政策運営、財政運営を担当する大臣です。

経済財政政策担当大臣は、経済財政政策の担当者として、政府四演説のうちの経済演説を行います。

「政府四演説」でピンとこない方でも、通常国会冒頭の首相による施政方針演説(いわゆる所信表明演説)ならご存知かもしれません。その年の政策姿勢を示すために注目されています。政府四演説とは、首相に続き、外務大臣、財務大臣、そして経済財政担当大臣によるそれぞれの、外交、予算、経済財政政策についての演説のことです。

また、「年次経済財政報告」の担当でもあります。経済企画庁時代に編さんしていた経済白書は、現在「年次経済財政報告」といい、経済財政政策担当大臣が報告します。

平成20年度の年次経済財政報告では、サブプライムローン問題やアメリカ経済と日本経済の局面、原油・原材料価格高騰や円高の影響と物価・賃金について言及し、財政金融政策の運営について、財政健全化に向けた取り組みを、前福田内閣での太田経済財政政策担当大臣が報告しています。

経済企画庁は経済動向の分析から経済、財政政策の方針を策定するため、著名なエコノミストを輩出するなどエリート官庁の1つでした。中央省庁再編で廃止された今では、経済財政政策に関する業務は内閣府下の経済財政諮問会議が担当しています。経済財政政策担当大臣は、この経済財政諮問会議を所管する大臣です。

では、経済財政諮問会議とは、どのような機関なのでしょうか。次のページで、経済財政諮問会議について解説します。