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物価に負けない運用、オルタナティブとは?(2ページ目)

金や原油などの資源価格が高騰し、株式投資に代わって注目を集めているオルタナティブ投資。しかし一方で、「ヘッジファンドのようだ」と怪しまれる面も。オルタナティブとは、いったい何なのでしょうか?

執筆者:石原 敬子

資源価格の高騰でオルタナティブが注目

ガソリン
原油が高騰、株式に投資をしている場合じゃありません?!
最近のオルタナティブ投資への関心は、何といっても資源価格が値上がりしていることが背景になっています。各国の株式市場、特に日本やニューヨークの株式市場の不透明感から株式投資への信頼が低下した一方で、この数年の金や原油などへの投資成果が良好なので、オルタナティブ投資が注目されています。

そのため、「資源への投資で儲けよう」というムードも高まっています。つい1、2年前まで株式投資やその信用取引などに投じていた資金を、資源などのオルタナティブにシフトして、この流れに乗ろうという投資家が少なくないようです。

相場の上下を問わず利益を追求するオルタナティブ

伝統的な投資の運用成績は、株式や債券などの市場全体との比較で示されるのが一般的です。例えば、年間でTOPIXが20% 下落し、あるファンドの運用が10% の下落だった場合には、そのファンドは市場よりも良い運用ができたと評価されます。TOPIXなどのベンチマークを市場全体の動きと見立てて、市場に比べて運用が良かったか悪かったかという「相対的リターン」で評価されるのです。

しかし、そのファンドの資金は、実際には10% 下落したことに変わりはありません。

一方で、オルタナティブ投資は、実際の利益額がプラスになることが求められます。市場の上下に関わらず、その投資成果が「絶対的リターン」を生むことが期待されるのです。

市場が下落しても利益を出すには、空売りや先物・オプションなどの手法が使われます。例えば、空売りは当初売っておいたものが値下がりしたところで買い戻してその差額を利益とするので、市場が下落した場合に利益が出ます。オプション取引では、「先に売っておいて、後に値下がりした時に買い戻す権利」を買い、市場の値下がりで利ざやを得ることができます。

このように、オルタナティブ投資を取り入れることによって、投資のチャンスが広がります。まずは投資対象を株式や債券以外にすることで運用の幅が広がるということ、さらに、市場が値下がりしても利益が出る機会を得るということです。

しかし、オルタナティブ投資の本当のメリットは、単に「儲かる」ということではありません。オルタナティブ投資の本当のメリットとは??次のページで紹介しましょう。
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