文章:石原 敬子(All About「よくわかる経済」旧ガイド)
長期的な好景気にもかかわらず、消費は低迷といわれる今。そんな中、オタク層が日本の経済をリードしているような……?<INDEX>
世界で稼ぐポケモン(1P目)
アニメ市場は10年で1.5倍に(1P目)
オタクを超えたフィギュアブーム(2P目)
アキバ発、日本の景気(2P目)
オタクは「お宅」ではなくなった(2P目)
世界で稼ぐポケモン
ポケモンは世界で325億円も稼いできた |
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (C)カラー・GAINAX |
株式会社メディア開発綜研の調査結果によると、2006年の日本のアニメ市場規模は2415億円とのこと。前年に比べて3.2%膨らみ、1637億円だった10年前の1.5倍です。
なお、2415億円というのはアニメ制作の1次市場までの数字。関連市場を劇場興行、パッケージ販売、テレビアニメ制作、ブロードバンド配信などの範囲です。アニメ市場の定義をコミック、ゲーム、玩具、音楽まで広げると、さらに数字は拡大します。
また、同社の発表によれば、2006年はテレビアニメの放送本数が過去最高で、特に深夜帯(23時以降)放送のアニメ本数が増加したとのこと。これらの作品は、DVDの販売促進につながり、さらに市場拡大に貢献しています。深夜のアニメこそ、オタクの世界。日本の消費に与えるオタクの存在は影響が大きいようです。
オタクといえば、アニメ発のフィギュア。驚くほど拡大しているフィギュアのマーケットについては、次のページで。