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迫る「食糧危機」! 日本はどうなる?(2ページ目)

途上国で暴動が相次ぐなど、食糧高騰が世界的な危機を招いています。一方、自給率が低い日本にとっても、食糧危機は深刻な問題。そこで、国内の自給率事情は? 輸入がストップしたら、私たちの食生活はどうなる?

執筆者:志田 玲子

食料自給率とは? 日本の自給率を外国と比べると?

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輸入小麦の価格は10月以降、さらに上昇する見込み。パンやパスタはまだまだ上がりそう……。
食料自給率とは、私たちが毎日食べている食料のうち、どのくらいが日本国内で作られているかを示す割合。自給率にはいくつかの種類がありますが、ここでは一般的なカロリーベース自給率=食料に含まれるカロリーで計算した自給率を見ていきましょう。

日本のカロリーベースの総合自給率は、約40年前の1965年度は73%の水準にありましたが、その後は低落の一途! 2006年度は39%と、半分近くにまで落ち込んでいます。これを他の先進国と比べてみると、
■アメリカ…… 128%
■フランス…… 122%
■ドイツ…… 84%
■イギリス…… 70%
■日本…… 40%
※ 2003年度で比較、農水省資料。

我が日本国の低さが際立ちますね。アメリカ・フランスなど農業大国の3分の1以下に留まり、主要先進国の中で最低の水準となっています。

米は自給率の「優等生」!

では、品目毎の自給率にはどんな違いがある? まず、自給率が高い食品を挙げると、
■米…… 94%
■野菜…… 79%
■じゃが芋…… 76%
■のりやわかめなどの海藻…… 67%
■牛乳・乳製品…… 66%
米がダントツの「優等生」! ほとんどすべてを国内産でまかなっているわけですね。一方、牛乳・乳製品の場合、家畜の餌に限ると25%にダウン! 昨今の値上げラッシュは、この飼料価格の高騰が主因になっています。

大豆・小麦は輸入頼み!

逆に、自給率が低めの品目は、
■牛肉…… 43%
■果物…… 39%
■小麦…… 13%
■大豆…… 5%
牛肉の自給率は、家畜の餌に限ると牛乳・乳製品と同様、25%にダウン。また、小麦は9割近くを輸入に頼っており、はね上がりっ放しの国際相場の影響をもろに受けるのも、納得……。さらに、大豆の自給率に至ってはわずか5%! 納豆・豆腐・味噌など日本の伝統食は、輸入農産物なくして成り立たない現実を、見事に露呈しています。
※ 2008年2月時点、農水省資料。

では、もし何らかの事情で輸入がストップしたら、日本人の食卓はどう変わる? → 次のページへ
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