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金利の上げ下げはどう決まる?(2ページ目)

3月の日銀による公的金融緩和の解除以来、次の話題はゼロ金利解除がいつか、ということに絞られていますが、金利が動くというのは、いったいどんなしくみなのでしょうか?

執筆者:石原 敬子

長い期間の金利は国債の売り買いがものさしになる

金利ボード
長期金利は国債のオークションで決まる
長い期間の貸し借りは、主に、新発10年国債を商品としたオークションで決まって行きます。このオークション会場を、債券市場といいます。

10年の長期国債は、もともとは国が投資家から10年間お金を借りるために発行した借用証書です。しかし、これを買った投資家は、10年間ずっとそれを持ち続けて(すなわちずっと国に貸したまま)というわけではありません。

貸した側にも資金繰りがありますので、10年経過しないうちに、やっぱりお金が必要になるケースも出てきますし、もっと利益が得られる運用に回したい場合もあります。その時は国に対して「途中ですが、あの貸したお金を返してください」とはいわず、誰かに国債を売ることで、お金に換えます。誰かにその国債を売る場所が、債券市場というオークション会場なのです。

例えば、過去に年利5%の利率で発行した国債が債券市場に売りに出されたとします。償還までの期間を考えた上で、今の金利からすると魅力的な金利だと投資家が判断すれば、債券市場というオークション会場では、国債の額面以上の価格で買ってもらうことが出来ます。逆に、例えば1%未満のような、あまり魅力のない利率で発行された国債は、債券市場で額面以下の価格でしか買い取ってもらえません。当然ですよね。誰もが、高い金利で運用したいからです。

そういえば、金利のニュースなどで、「利回り上昇(債券価格は下落)」と書かれているのを見たことはありませんか?このナゾは、次のページで!
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