文章:石原 敬子(All About「よくわかる経済」旧ガイド)
自分に磨きをかける女性たち
自己投資、自分磨きという女ゴコロをくすぐるフレーズ。いまや自分磨きは女性の常識ともいえます。生涯学習のユーキャン(株式会社 日本通信教育連盟)が2005年12月に行った調査によると、何らかの生涯学習、いわゆる習い事をしている人は半数以上に上ることが分かりました。
年代別回答者のうち、習い事をしている人が特に多かったのは、多い順に40歳代女性、60歳代以上の男女、20歳代男性、40歳代男性、30歳代女性。その内容は、ホームページ作成やソフト習得など「IT関連」、「読書」、テニスや水泳、ヨガなどの「スポーツ」、英語や韓国語、中国語などの「語学」、宅建や簿記、漢字検定などの「資格取得」、という順に人気が高いようです。
さらにその先の夢を聞いてみると、その学習を通じて起業・独立や新しい仕事につなげたいという回答が最も多く、夢を持って習い事に取り組んでいる人が多いということが分かります。学習の目的としても、知識や教養を深めるなどの自分磨きのため、という意識の高さが表れています。
ところで、習い事といえば気になるのはやはりその費用。いったいどのぐらいのお金を自分磨きに使っているのでしょうか。同じくユーキャンによる2005年の調査によると、20歳代の女性では1ヶ月に約6,200円、30歳代で6,500円、40歳代の女性では約8,000円を習い事にかけています。
別の調査で30歳代・40歳代女性の化粧品にかける費用が1ヶ月1,000円~3,000円という結果が出ていることと比べてみると、いかに内面を磨くことに力を注いでいることかが分かります。
昨年のデータと比べるとさらに明らかに…次のページ