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【日本にとってのサハ共和国の重要性】
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資源豊富なサハ共和国
サハは、とにかく資源がものすごい。あの理科の時間で習った、元素記号表の物質がすべてとれる、というくらい資源が豊富な国なのです。
特にサハ産のダイヤモンドはロシア産の99%を占めるほどです。ほかにもレナ炭田といわれる大きな炭田があり、またヤクート油田には豊富な石油と天然ガスが埋蔵されているといわれています。
中東に石油を大きく依存している日本としては、中東よりもはるかに近いサハから、たくさん石油を輸入できたら、どんなに経済が安定するでしょう。そういった意味で、「戦略的に重要な地域」なのです。
サハ資源の開発は日本にとって重要問題
しかし、大きな問題が。
サハはシベリアの極寒の地。なにせサハから、来年の愛知万博に氷漬けのマンモスを持ってくる、というプロジェクトがあるくらいですから。当然、どこもかしこも永久凍土、つまりカチンコチンの土壌に被われています。
この永久凍土をぶち破って、石油を掘り出すのが、大変なんです。大変なコストと技術が必要なのです。もし永久凍土がなければ、サハはいまごろサウジアラビアのようになっているかもしれませんし、冷戦でソ連がもう少しふんばれたかもしれません。
そこで、サハ大統領のシュティロフ大統領がやってきたわけです。日本に石油プロジェクトに参加してほしい、お金を出して石油の採掘など天然資源プロジェクトに協力してほしい、と。
はたして、どれだけのコストがかかるのか、わかりません。しかし、85%を超える日本の石油輸入の中東依存度を考えると(これはアメリカの29%に比べべらぼうに高い)、サハのプロジェクトに参加して、石油輸入の多角化を目指すべきかもしれません。
中国は、早くもサハへの石油採掘プロジェクトへの参加を表明しています。日本もうかうかしていると、石油利権を中国にとられてしまうかもしれませんね。
しかし、サハの石油はサハの人のもの。これは忘れてはいけません。サハには、30%を超える貧困層がいるといいます。日本がサハから石油を買い、サハの人びとが豊かになる、そんないい関係を築いてほしいと思います。
「サハの石油を日本が奪っていく!」そんな構図は見たくありません。
とにかく、極寒の地、サハ共和国から、日本人は目が離せません。さっきもいったように、来年の愛知万博にサハ共和国が氷漬けのマンモスを出品する予定です。これを期に、友好が深まれば、と思っています。
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