新しいTOPIXは株式市場にどんな影響を与えるの?
浮動株比率によって、今後の株価は悲喜こもごも? |
具体的には、以下のような入れ替えが必要になります。
・時価総額が大きくて、そのうち浮動株比率が少ない銘柄は、売却して組入株数を減らそうとします。
→需給関係の上では、売りが多くなり、株価は下落
・時価総額が小さくて、そのうち浮動株比率が多い銘柄は、買い増しして組入株数を増やそうとします。
→需給関係の上では、買いが多くなり、株価は上昇
多くの投資家から売りが出る銘柄は、需要と供給の関係では供給過剰になり値下がりします。
この値下がり要因があるかどうかを知るためには、その銘柄の浮動株比率がいくつなのか、東証のHPなどでチェックしておくことです。
大雑把に言うと、企業同士でお互いに株式を持ち合っている「持ち合い株」が多い会社、オーナー経営者の持ち株が多い会社、親会社が多くの株式を保有している会社などが、浮動株が少ないケースです。逆に持ち合い解消が進んだ会社の株式は、浮動株が多くなっています
ので、機関投資家が買い増す可能性が強いといえます。
もう一歩、踏み込んだ見方が!
自分の投資銘柄の不動株比率と、資本のニュースは要チェック! |
この移行の期間だけ、一時的に需要と供給のバランスが崩れるということを嫌がって、「今だけとりあえず、うちの企業年金はTOOPIXをベンチマークにするのをやめておきます」と公言している企業年金も出てきているようです。
それほどあわてる必要はないかもしれませんが、株式市場でこのようなことが2006年6月までに起こることだということだけでも、心積もりをしておくと良いでしょう。
【関連サイト】
《中級向け》資産運用の理論を学ぼう VOL.9 ベンチマークは投資の評価基準(All About“資産運用のノウハウ”ガイドサイト)
TOPIX(All About“マネー用語集”)
東京証券取引所「浮動株指数の導入について」
【関連リンク】
経済、株式・投資を学ぶためのリンク集