7月7日から9日まで3日間にわたって北海道・洞爺湖で開催されたG-8サミットが終了しました。成果としては、3つの独立声明と、地球温暖化防止の長期的な目標共有が見られました。しかしその成果に対する各国メディアの評価は?

【CONTENTS】
3つの独立声明(1)-首脳宣言(1P目)
3つの独立声明(2)-世界の食料安全保障・テロ対策(1P目)
3つの独立声明(3)-ジンバブエ(1P目)
温室効果ガス削減目標、達成できる?(2P目)
今後の対応は主要経済国会合で協議(2P目)

3つの独立声明(1)-首脳宣言

書籍『G8 サミット体制とはなにか』
G8サミットによる支配体制を分析した栗原康氏の書籍『G8 サミット体制とはなにか』
3つの声明の中でも、最重要と言えるのがこの首脳宣言です。内容は非常に多岐に渡っていますが、最初に世界経済の順調な成長に向けた決意と合意が述べられています。世界経済の拡大のために、自由な貿易や投資制度の促進が強調されていました。また最近世界で増えつつある、政府系投資ファンド(SWF)についても、今後注視していると述べられています。

首脳宣言の中で、アフリカ開発の重要性が強調されていました。アフリカ開発を促進するために、2010年にはアフリカ向けODA(政府開発援助)の額を年間500億ドル(約5兆2000億円)に引き上げる目標が述べられています。

これ以外にも、核不拡散、教育、AIDS問題、汚職問題などいろいろな点について述べられていますが、今回大きな焦点になっているのが環境問題、特に地球温暖化防止のための、温室効果ガス削減目標です。こちらについては、2ページ目で詳しくお話します。

3つの独立声明(2)-世界の食料安全保障・テロ対策

昨年から引き続く世界全体の穀物価格高騰・食糧危機を見据えて、今後の世界における食料安全保障について生命が発表されました。しかしこの声明においては、「今後全力を持って取り組む」や「あらゆる手段を尽くす」など、具体性に欠ける内容が多く、具体的な対策は盛り込まれていません。あえて言えば、輸出国に対して食料を輸出するよう働きかけると書かれているのが唯一の具体的な点でしょう。

テロ対策の声明でも、「一切のテロ行為を許さない」という姿勢が書かれているだけです。国連と強調して解決していくという内容はありますが、具体的な対策内容は入ってないものとなっています。

3つの独立声明(3)-ジンバブエ

この声明は、今回の洞爺湖サミット特有の内容となりました。ジンバブエではムガベ大統領の専制による人権蹂躙、そして経済政策の失敗による、年間数十万パーセントとも言われる超インフレ、さらに食料や医薬品などの不足によって、国民が苦しんでいます。この声明は、その状況を批判する内容ものでした。