大儲けしようと思わないから儲かる?
投資クラブの目的は◎学ぶ
◎楽しむ
◎資産を増やす
月々1万円を出し合ってその積立金で株を買う、などと実際に資金を出して投資をしますので、当然、利益が出るように工夫をします。その工夫の仕方が、1人で投資判断をする場合とちょっと異なります。
投資クラブでは、定期的な会合を開き、みんなで集めた資金でどんな銘柄を買おうか、また持っている銘柄を売るかどうかについて話し合います。それぞれの意見を聞くと、自分では思いもよらなかった考えを話す人がいたり、知らなかった知識を学ぶことができます。
そもそも、株式市場は、同時に「買い」と思う人と「売り」と思う人が集まってくるから売買が成立する場所です。そこに参加して上手に取引をするためには、他の投資家の考えを知る必要があります。グループで討論をすることが、それに役立つというのです。
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また、仲間で集まって、投資を検討している、または既に投資をしている企業の工場見学に行ったり、経営者の話を聞いたりする機会をつくり、投資判断に役立てている投資クラブもあります。1人ではなかなか行動を起こしにくいことでも、仲間と一緒なら、申し込みや参加も気軽にできるようです。単に、新聞やインターネットで情報収集するよりも、楽しみながら企業研究ができると評判です。
経済センスや投資のノウハウを身につける方法として、セミナーへの参加や、仮装売買のシミュレーションゲームを行うことも選択肢の一つです。投資クラブでは、少額ではありますが自分のお金を投じます。そのため、真剣さが違うようです。また、メンバーみんなで集めたお金を使って売買するために、自分ひとりの判断よりも慎重に検討すること多いようです。結果、個人の名義で売買している投資よりも投資クラブで売買している投資のほうが利益率が高い、という声もよく聞きます。
次のページでは、投資クラブを結成しているメンバーの方のナマの声をお伝えします。