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たいへんな状況の日本最南端(3ページ目)

日本の最南端はどこでしょう。答えは「沖ノ鳥島」。この島、大変なことになっているのです。しかし、島国日本にとって大切なものを守るために必要なことらしいのです。

執筆者:辻 雅之

1ページ目 【日本の東西南北の果てってどこか言える?】
2ページ目 【最南端、沖ノ鳥島がすごいことになっている!】
3ページ目 【島国日本にとってゆずれない「200カイリ」】

【島国日本にとってゆずれない「200カイリ」】
日本の国土よりもはるかに大きな「排他的経済水域」


こちらも要チェック! 政治についての基本知識と基本用語

国連海洋法条約では、「排他的経済水域(EEZ)」というものが認められています。領土の沿岸200海里(約380キロ)は、沿岸国の領海ではないものの、天然資源(海産物や石油などのエネルギー、鉱産資源)に対する優先権を与えられているとういものです。

(ただし、相手国までの海域が狭く200海里とれない場合は、双方の中間線がEEZの境界となります。くわしくはこちら「カスピ海は海か湖か」も御参照ください。)

ということは、下の地図のように広大な排他的経済水域を守るためには、なんとしても沖ノ鳥島をまもらなくてはならないのですね。



しかし、ここまでして島を守るのはどうか、という議論が他国からあがっているのも事実です。それに、国際海洋法条約第121条3項には、こんな条文もあります。

「人間の居住又は独自の経済的生活を維持することのできない岩は、排他的経済水域又は大陸棚を有しない。」

これは苦しい~。1畳くらいしかない岩で、はたして人は経済的生活を維持できるのか。

ということは、やはりここにもだれか住まなくてはなりません。壮大なプロジェクト。というより、なんだか終わってしまった○波少年みたいだぞ。な○びなら住めるかも? 熱帯なので、水着で一年中すごしても寒いということはないはず。そのかわり波にのまれる心配はありますが・・・。
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