2ページ目 【「委員会」の所属はどうやって決まっているか? 野党編】
3ページ目 【国会対策委員会とは】
【国会対策委員会って何?】
国会対策委員会とは、日本の各政党内部に設けられている委員会で、文字通り「国会対策」をするための機関です。
ここで、どうやって国会運営を行っていくか、だれがどこでどう質問に出るか、だれが委員会に入るのか、を決めているようですね。
ただ、自民党の場合、派閥が「制度」として機能しているので、その派閥の枠内でわりふりする、ということなのでしょう。
各党の国会対策委員会、以下は「国対」とよびますけど、各党同士の国対も、頻繁に接触し、連絡をとったり交渉をしたりしています。
本当は、国会の運営を取り仕切る「議院運営委員会」という委員会が衆参両議院のなかでにあるのですが、実質的には国対同士の交渉で決まっているといわれています。こうした現象を「国対政治」といったりします。
よく、ニュースを見ていると「各党の国対委員長会談が行われ・・・」とありますが、ここでどの法律案から審議していくか、日程はどうするか、などが話し合われているようです。これがうまくいかないと、幹事長クラス、そして党首クラスの会談へと持ち越されていくのですね。
議院運営委員会など正式な場でのみ国会の運営を決めていたら、多数決でかならず与党にとって有利な日程ばかりが決まってしまうでしょう。そうした意味で、国対による調整を重視するという「慣例」は、野党の存在を議会運営に活かすことができるという面で、意義があるものと思われます。
しかし、正式な機関でもなく、何が話し合われたか、詳細はさっぱりわからない「国対委員長会談」などで国会運営が決まっていくことは、国民の目から見て非常に分かりにくいと思われます。
議院運営委員会の議決の仕方を工夫して(野党の発言権を重視し、一方的な採決で決まらないようにするとか)、議院運営委員会=国対、というふうになればわかりやすいのですが・・・・。以上、「国会対策委員会」についての解説でした。
まだまだ、議員さんたちにはたくさん質問していますので、次の回をどうぞお楽しみに!