大手銀行、キャッシュカードの引き出し限度額を次々引き下げ!
1日の引き出し額の制限に振込み額の制限……。便利なATMも、だんだん使い勝手が悪くなる! |
ただ、最近では、ATMサービスを利用するに当たって、さまざまな制限が設けられています。
たとえば、個人が通常のキャッシュカード(磁気ストライプ)で現金を引き出す場合、大手銀行が設定している1日当たりの利用限度額は、
■50万円まで…… 三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行
このうち、三井住友銀行が2月に当初の300万円から、三菱東京UFJ銀行が9月に(振込を含め)200万円から上記へ変更するなど、利用限度額は、引き下げられる方向にあります。
ただし、これはあくまで、口座開設時にキャッシュカードに設定される引き出し限度額。手続をとれば、以下の範囲内で個別に変更することもできます。
■三菱東京UFJ銀行…… 引き出し・振込・振替の合計で200万円まで
■三井住友銀行…… 50万円まで
■みずほ銀行…… 200万円まで
いずれにしても、まとまったお金を引き出す場合は要注意!と言えそうですね。
「振り込め詐欺」の被害総額、なんと3年連続で200億円突破!
さて、銀行はなぜこのような制限を設けているのでしょう? その理由は、言わずと知れたセキュリティ対策。ここ数年は特に、キャッシュカードの偽造・盗難や「振り込め詐欺」など悪質な犯罪が横行し、多くの被害者が発生しています。たとえば、「振り込め詐欺」の場合、2006年(1~10月)の被害総額は、なんと約202億円! 2005年(1~12月)の252億円、2004年(同)の284億円に続き、3年連続で200億円を超えています(警察庁資料「振り込め詐欺(恐喝)」の認知・検挙状況等について<平成18年10月>より)。
これほど多額の被害が発生している以上、キャッシュカードを利用する側としても、セキュリティ対策のため、多少の不便は我慢する必要あり!と言えそうですね。
ところで、ATMには来年以降、「大異変」が予定されているのです。なんと10万円を超える現金振込ができなくなる!
では、10万円超の振込はどうすればいいの? 詳しくは、次のページでじっくり解説しましょう。 → 次のページへ