6月の中旬に入って、北朝鮮のミサイル「テポドン2号」が発射秒読み段階に入ったというニュースが流れています。そしてそれを止めさせるために、日本やアメリカが外交交渉を続けています。ちょっとこの問題について整理してみましょう。

テポドン2号とは?

ソウルの明洞
写真はソウルの明洞(ミョンドン)
まずテポドン2号というミサイルについて見てみましょう。1998年8月に、テポドン2号の旧型となるテポドン1号が北朝鮮から発射された事件がありました。この時は日本の上空を越えて、太平洋に着岸して終わりました。この時は日本中で大騒ぎになっていたのを、覚えている人も多いでしょう。

今度のテポドン2号は、テポドン1号よりも数倍長い射程距離を持つ新型ミサイルです。1号の時は射程距離が約1,500kmだったので、日本や韓国は攻撃できても、アメリカまでは到底届きませんでした。しかし、2号の推定射程距離は約6,000kmと言われていて、アメリカまで届いてしまうのです。だからこそ、アメリカも血相を変えてこの問題に対処しているのです。

北朝鮮の狙いは?

テポドン2号はかなり前から「開発中」とされていました。それが今回完成して、試験のために発射をしようとしているのです。テポドン2号を開発、そしてテスト発射しようとしている北朝鮮の狙いは何でしょうか?

1つには単純に国を守る目的に加えて、その威力でアメリカや他の国を威嚇しようという狙いがあります。つまり強力なミサイルを持つことによって他国に脅威を与え、そして交渉ごとを有利に進めたいのです。

もう1つには、ミサイルを輸出したいという意図があります。北朝鮮は輸出できる製品に乏しく、ミサイルくらいしか高く売れるものがないということです。高性能のミサイルなら、それだけ高く売れます。そのためには、実験をして性能を証明する必要があります。

→ミサイルはいつ、そしてどこに向かって発射されるのでしょうか?