ザ・人間ウォッチング! 中田宏ってどんなキャリア?
中田市長は4年前、衆議院議員の任期途中で市長選に初チャレンジ。自民、公明など4党が推薦した高秀秀信前市長を破って堂々の当選! 史上最年少の37歳で政令指定都市の市長の座をゲット! 当選当初から、「住基ネット横浜方式」(住民基本台帳ネットワークの本人確認情報について、神奈川県へ通知するかどうかを選べる)の導入で物議をかもし出すなど、全国の首長の中でも何かと注目を集めてきました。そのキャリアをみると、1993年に日本新党から政治家デビューを果たして以来、新進党、無所属の会を経て横浜市長と、落選の憂き目を味わうこともなく、わが人生は順風満帆~かと思いきや、実は高校時代、偏差値38の「落ちこぼれ」! その後、2浪に耐えながら猛勉に励んだ結果、青山学院大学にめでたく合格! 卒業後は、多くの若手政治家を輩出している松下政経塾へ。
「中田宏」逸話その1
松下政経塾の塾生時代のお話。入塾後、ゴミ問題の研究に没頭。当時、ゴミ処理の先進自治体とされていた兵庫県西宮市のリサイクル工場へ「視察」へ。いきなり訪問し、「作業現場で働きたい!」。もちろん断られたが、どっこい中田宏はそう簡単には引き下がらない! 何度もしつこく頼んでいるうちにとうとう工場側が根負けして、ついに1カ月間の「視察」に成功!それから十数年を経た2005年4月、横浜市長としてゴミの減量・リサイクル運動「G30」をスタート。ゴミ排出量を10年間で30%削減するという大胆な目標を掲げる。塾生時代の研究成果がいよいよ実現か?
「中田宏」逸話その2
国会議員時代のお話。1993年初当選後、早朝から連日市内の駅頭で演説。選挙シーズンであろうがなかろうが、「○○法案に賛成しました」など、ひたすら演説を続けること9年間! そして、演説が終わると、周囲を掃除してから永田町へと出勤。中田宏曰く、
■政治、政治家といえば、ある種の門前払いのように、「どうせあんたも選挙のときだけいいこといって、信用できないよ」と思われている集団の中にいる自分の情けなさ。その先入観と価値観を変えてもらうためには、その逆のことを自分に課す。毎日立ちつねに報告する。それをしないと、何をいおうと言葉がストレートに届かないと考えた。
■朝の演説は自分でよかれと思ってすることでも、迷惑もかけている。「せめてその場を清めて」との思いを込めて、掃除をしている。
※ 「月刊総務」2001年2月号 ◎ごみニケーションタイム[「毎日続ける」ことを自分に課す]より
史上最年少で政令指定都市市長の座をゲット!という華々しい功績の裏には、雨ニモマケズ風ニモマケズ「とにかくオレはしゃべる!」を実行し続け、「でも、やっぱり迷惑をかけているかも……」と、ケンキョに演説舞台を掃き清めるという超ユニークな「信念の男」がいたのですネ!
さて、気になる横浜市長選の投票日は3月26日、そして開票は翌27日。ビッグ・シティに住むあなたの選択はいかに?
【関連サイト】
●All Aboutのサイト
・横浜市長選・農相問題で見えてきた政局の火種? 見えてきた各党「ねじれ現象」(All About「よくわかる政治」)
・All About「横浜・鎌倉」(横浜の魅力がいっぱい! 「地元人」にも「観光客」にも、お役に立つサイトです。横浜と言ったらまずここをチェック!)
・All About「みなとみらいで暮らす」
・気分&相手で検索!横浜夜景(All About「夜景」)
・極上のティータイム 横浜ロイヤルパーク編(All About「シティホテル・ビジネスホテル」)
・ガイドの不動産売買基礎講座No.63 高度地区の制限とは?(All About「住宅購入のノウハウ」)
・「ゆとり教育」の潮流に波紋? 横浜公立小・中学校が2学期制へ (All About「子育て事情」)
●その他のサイト
・横浜市選挙管理委員会
・ヨコハマeアンケート 『選挙に関するアンケート』集計結果
・日経キャリアマガジン「立ち読みコーナーSpecial Interview」
・横浜市長中田宏