供給予定ベースでは今がピーク?
数字はあくまで「完成予定」なので、すでに販売済みのマンションも含まれています。超高層マンションの場合、販売から完成まで1年半~2年程度かかるのは珍しくないので、「これから供給予定」ということでは完成年次が2008年以降の物件をカウントしたほうがいいでしょう。そうなると首都圏では2008年が76棟、3万1,397戸でピークとなり、それ以降も合わせて174棟、7万1,862戸となります。近畿圏でも2007年をピークに数が減少し、2008年以降は合計で40棟、1万2,370戸です。
また、2008年以降の完成予定マンションのなかにも、例えば西新宿の物件のように計画はあるものの具体化のメドが立っていないものや、賃貸物件も含まれています。最近は分譲マンションとして建てていた物件をファンドが「1棟買い」して賃貸にしてしまうケースもあるようなので、計画どおりにタワーマンションが分譲されるかどうかも不透明です。
価格は上昇する可能性が高そう
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用地を取得済みの超高層マンションにも価格上昇が波及しそう!? |
さらに気になるのは価格の動きですが、超高層マンションの計画地ではすでに用地が取得済みのケースが多く、地価上昇の動きがストレートに物件価格に反映するとは限りません。「ただ、都心部ではマンション相場が全体的に上昇傾向にあり、超高層物件の価格も上昇する可能性が高いでしょう」と同社では指摘しています。
先行きの供給減少と価格上昇が見込まれることを考えると、都心部の超高層マンションの買いやすさも今がピークなのかもしれません。