間取りプラン編
リビングの天井は2.5m以上あれば標準的といえる |
天井の高さは空間の開放感を演出する重要な要素になります。リビングの広さが12畳~13畳ある場合は、2.5m以上ほしいところです。さらに重要なのは住戸の床面から上の階の住戸の床面までの高さを示す「階高」です。階高が高いと次に述べる二重床・二重天井にできるので、2.9m以上あるかどうかを確認しましょう。
「天井と床は二重になっていますか?」
天井と床はコンクリート(スラブ)との間に空間がある二重構造になっていると、配管のメンテナンスがしやすくなり、将来のリフォームで水まわりを動かしやすくなります。天井の内装材や床材をコンクリートに直接貼り付けるケースもありますが、メンテナンスやリフォームに制約が出る場合も。モデルルームや間取り図だけでは分かりにくい部分なので忘れずに聞いてください。
「基本のプランとモデルルームとの違いを教えてください」
モデルルームは室内を広く見せるために、間仕切り壁を外したり鏡を多用するケースも見られます。基本となるプランと異なる間取りになっている場合もあるので、どこが違うのかをチェックしましょう。モデルルームだけ扉が引き戸になっていることもあるので、もし引き戸を希望する場合は追加費用がどのくらいかかるかも聞いておきます。
「布団をしまえる収納はありますか?」
収納が多いか少ないかは住み心地にも影響します。必要な場所に必要な大きさの収納があるかどうかをチェック。特に和室のないタイプの場合、来客用の布団をしまうスペースを確保するのがたいへんなケースも。幅、奥行きともに内部の寸法が90cm以上ある収納スペースがあるかどうか確認しましょう。
周辺環境編
「学校や病院、買い物施設はどこですか?」生活利便性を左右する学校や病院、商店街やスーパーの場所を確認。特に小学校の近さは重要ですが、一番近い小学校の学区からマンションが外れていることもあり得ます。マンションから通える小学校の位置を必ず確かめてください。同様に近くの保育園や幼稚園が順番待ちでなかなか入れないケースもあるので、空き状況も要チェックです。銀行や役所などの利便施設の場所も聞いておきましょう。
「駅までの徒歩ルートを教えてください」
初めてそのモデルルームを見に行くときは、クルマだったり日曜の昼間だったりと、平日の通勤・通学時間帯の駅までの様子が分かりにくいものです。いずれ自分で確かめるとしても、まずは販売担当者に平日朝夕の交通量や歩道の有無、夜道の明るさや人通りなどを聞いておきましょう。
「近くに騒音が発生する場所はありますか?」
幹線道路が近い場合だけでなく、休日は稼働していない工場や深夜営業の店舗などが近くにないかどうかを確認します。意外と見落としがちなのがマンション敷地内の駐車場や駐輪場。希望する住戸とそれらの施設が近いと、音などが気になることもあるものです。そうした施設や場所が近い場合は、窓サッシの防音対策などに配慮がなされているか聞いてみてください。
「眺望はどんなふうに見えるのですか?」
バルコニーからどんな風景や建物が見えるかは気になるところです。低層階の場合は向かいに一戸建てが建っているだけで視界が遮られるケースも。各住戸からの眺めを写真やCGで確かめられるようにしているモデルルームもあるので、必ず確認してください。
資金計画編
「フラット35で借りた場合はどうなりますか?」モデルルームでは商談スペースで住宅ローンの借り入れなどについて相談できるようになっています。その人の年収や貯蓄などに応じた資金計画例も試算してもらえますが、金利上昇の心配のある銀行ローンで組んだケースで試算する場合も少なくありません。やや金利が高いものの将来にわたって金利上昇の心配がない、長期固定金利のフラット35などを利用したケースについても試算してもらいましょう。
「退職までにローンの返済を終えたいのですが」
住宅ローンは返済期間を最長で35年まで組めるのが一般的なので、モデルルームでも35年返済で試算するケースが一般的です。でも、例えば30歳の人が60歳の退職までに返済を終えようと思うと、返済期間を30年以内にする必要があります。そうした短めの返済期間で組んだ場合の資金計画も計算してもらってください。
「クルマのローンを借りていても大丈夫ですか?」
クルマのローンやカードローンを借りていると、住宅ローンが希望通りに借りられないケースも考えられます。そうした借り入れがある場合は正直に話してから資金計画を検討してもらいましょう。また、貯金が少なくても親からの援助が期待できる場合なども、その旨を伝えておくと現実的な相談が可能になります。
なお、モデルルームは代表的な間取りに限られるので、希望する住戸とはプランやサイズがことなることが多くなります。モデルルームはあくまで参考なので、実際に希望の住戸ではどうなるのかを忘れずに確認するようにしてください。
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