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「人づきあい」がストレスなあなたに。 対人関係(2ページ目)

「人づきあい」のプロが、あなたにコミュニケーションの楽しみ方を教える。世界中に「自分ネットワーク」を広げる方法や「忘れられない人」になるための20のヒントを提供。

中野 裕哲

執筆者:中野 裕哲

起業・独立のノウハウガイド

【1】

ビジネスで重要なことは、何でも自分で出来ることではない。必要なときにいつでも他人のチカラを調達できることだ。

そのためには、自分の周りに「対人関係」すなわち「自分ネットワーク」を築いていることが必須だ。

これは人脈とは違う。異業種交流会やセミナーの立食パーティーで名刺を配りまくっても築けない。

こうした出会いは記憶に残らないのだ。

出会いに小さな感動、感嘆符“!”がつく出会いと対人関係をたくさん作ろう。

これが豊かな人生を約束するはずだ。

【2】

自分ネットワークを築くには単に“面識がある関係”から、お互いに相手の“キャラクターを理解している関係”にならなければだめだ。

そのために有効なことは“問いかけ”だ。いい問いかけを受けるとそれがきっかけで思考が深まり、自分でも驚くほど的確な表現が出てくることがある。

そうなると相手に感謝の気持ちを感じる。だから相手の印象が残る。

相手を感動させる問いかけをするには、相手が一番話したいことは何かを想像し、それについて問いかけてみることだ。

これにより会話が深まれば、個人的な対人関係が深まる。

“問いかけ”は相手に関心があることの証である。言い換えれば、愛情の表現なのである。

【3】

対人関係の邪魔をする小道具は名刺だ。

これは相手に表面的なレッテルを伝える。すると自分を相手にレッテルだけで印象付けてしまう。

だから、名刺に頼ると自分の魅力は伝わらない。

逆に相手を名刺で判断すると相手が感動するような“問いかけ”もできなくなる。

これを避けるには名刺の通用しない世界に出かけてみることだ。

そこでは、仕事も肩書きも言わずに「自分は何者か」を必死に伝えなければならない。自分をさらけ出せたときだけコミュニケーションが成り立つ。

これは極めて当り前のことだが、名刺はこの当り前のことを忘れさせてしまう。

【4】

人間関係を深めるのはマイナスモードの話だ。例えば失敗した話、出来なくてあきらめた話、コンプレックスの話など自分の弱さをさらけ出す話だ。

普通、自己紹介のときに使われるのはプラスモードの話だ。これが出来る、こんな業績がある、こんな成功をしたという自分の強みをプレゼンする話だ。

実は、マイナスモードの話のほうが。相手の印象に残る。また相手との間に心の通う関係を築くきっかけになる。

自分の弱みを真摯に語る人と、聞いている人のエネルギーが流れてくる。相手のプラスイオンが流れ込むから、お互いが癒されてくる。

【5】

相手にフィードバックすることが、相手に安心感を与える。だから対人関係を深める一歩として、フィードバックはとても大事だ。

特に、最近はケータイやインターネットの普及で、個人での情報発信が手軽になった。結果、みんながフィードバックをもとめるようになっている。

そのとき心がけることは二つある。一つは、タイミングだ。出来るだけ早く感想を返すことだ。最初に感想を返す人は2番目以降の人より印象が強い。

二つ目は数をこなすことだ。最初は誰でも戸惑うものだ。ならば、数をこなすべきだ。

またくれぐれも“!”を盛り込むことを忘れてはならない。 

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